俳優の田中宏明(28)、女優の千眼美子(25)、長谷川奈央(28)らが16日、東京・シネマート新宿で行われた映画「夜明けを信じて。」(赤羽博監督)の初日舞台あいさつに登壇した。

 主人公「一条悟」を熱演した田中は、映画初主演。大手商社マンとして働いていた一条が自身の使命に気づき、エリートとしての生きる道を捨て、使命を果たそうとする姿を描く。

 一条に思いを寄せるヒロイン・立花美穂を演じた千眼は、同日公開された人気アニメ「鬼滅の刃」の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」に対抗心メラメラ。

「世間では『鬼滅の刃』がすごく話題になっているみたいなんですけど、こちらは現実世界の『魔滅の悟り』を描かせていただいておりますので、ぜひその世界観を楽しんでいただけたら」と笑顔を見せた。

 さらに、司会者から一条に思いを寄せながら身を引く役どころとの共通点を聞かれると、「恥ずかしながら似ているところが全然なくて。(公開前の)取材では『追いかけて行っちゃうタイプ』と言いましたけど、よくよく考えたら身を引かずに身を引かせていたことが多かったのかな。私の方が捨ててきたのかも」と、自ら交際相手を〝フッてきた過去〟を告白。「自分でも恐ろしいことを言っているなと自覚しておりますが、舞台あいさつなので、言っちゃいました」と笑わせた。

 田中は初主演について「プレッシャーしかなかったですが、一条悟さんという偉大な方の役を命がけで、体当たりで演じさせていただいた。2、3度見ていただきたい」と充実感をにじませた。

 この日は赤羽監督、俳優の石橋保(55)、女優の長谷川奈央(28)、芦川よしみ(61)も登壇した。