茂木健一郎氏が中国内のBTS炎上問題に苦言「このやり方は控え目に言っても卑劣」

2020年10月14日 12時55分

茂木健一郎氏

 脳科学者の茂木健一郎氏(57)が14日、ツイッターで韓国の人気ヒップホップアイドルグループ「防弾少年(BTS)」の発言が中国ネット民から反発を受けた問題に言及した。

 茂木氏は「BTS発言は文脈を考えようよ」と題し「BTSが、朝鮮戦争について発言して、中国のネットユーザーから反発を受けている件について考察します」という動画を掲載した。

 BTSは米韓の交流組織「コリアソサエティ」で米韓の関係強化に貢献した人物として「ヴァン・フリート賞」を受賞した。「コリアソサエティ」は朝鮮戦争の司令官の一人のヴァン・フリート大将が設立した。今年は朝鮮戦争70周年ということもあり、リーダーのRMが朝鮮戦争に触れ「私たちは両国が共に分かち合った苦難の歴史と数え切れないほど多くの人々の犠牲を忘れない」とあいさつした。

 ところが、これに中国ネット民が反発。朝鮮戦争時、北朝鮮側についていた中国も多数の犠牲者を出していたことが無視されたとしてSNS上に数百万人もの非難の声が寄せられ、中国共産党系メディアも「無神経」と批判。韓国企業サムソンが中国内でのスマホからBTS仕様の商品を外し、SNS上からBTS関連の広告を削除する騒ぎに発展した。

 この問題に茂木氏は動画で「この批判は文脈からいって無理がある。BTSが出席したのは韓国とアメリカの友好を祝う会ですから。そこではアメリカと韓国の共通の苦しみを語るのは普通じゃないですかね」と私見を述べた。

 続けて「中国国内のマーケットの大きさを人質に取る感じがする。経済的プレゼンスを人質に取るやり方は控えめに言っても卑劣。自分たちだけが正しいという手法はそろそろやめないと。持続可能じゃない。中国国内のエンターテインメントの発展を阻害ことになる」と苦言を呈した。