丸川レッド、百合子グリーン、そして「菅ブルー」 政治家のカラー戦略とは…

2020年10月14日 11時30分

ポスターでは〝菅ブルー〟が注目されている。左は丸川〝レッド〟珠代

 自民党は13日、新しい政党ポスターを発表。菅義偉総裁(71)就任後初めてのもので、通常より多く印刷して全国に配るほど気合が入っている。ポスターの主役はもちろん菅首相となったが、同党の丸川珠代広報本部長は、そのスーツについて“菅ブルー”と強調。官僚人事や日本学術会議の会員候補6人を任命拒否した問題では“強権”が指摘されるだけに、前首相にも増して忖度する永田町の人々が増えるのではないか?といわれている。

 ポスターの菅氏は、斜め上を見る視線で神妙な表情をしている。背景は赤。キャッチコピーは「国民のために働く。」だ。これは菅氏が就任会見で述べた「国民のために働く内閣をつくる」という言葉からきている。

 ポスターに込められたメッセージについて、新たに広報本部長に就任した元テレビ朝日アナウンサーの参議院議員、丸川氏が語った。

「お顔を大きくしたのはなじんでもらうため。表情は優しく温かい人柄が伝わり、国民のための改革に臨む力強さや、信念の強さが伝わるものを選びました。背景の赤は国民のために働き続ける強い情熱とぬくもりを表しています」

 これから紅葉を迎え、雪の季節になることを踏まえ、赤なら目に入りやすいとの判断もあったという。

 菅氏の服装について丸川氏はこんな指摘も。

「このスーツは『菅ブルー』と我々は呼んでいます。好んでお召しになるもので、ネクタイも黄色かブルーが多いんですね。テレビで見る菅総裁となるべく近いものを選びました」

 自民党議員らの間ではトレードマークともいうべき、菅氏の青みがかったスーツを「菅ブルー」と名付けていたのだ。

 永田町関係者は「だからなのでしょうか、自民党のある女性議員が青系統の服を着ていたんですよね。たまたまなのか“菅ブルー”に寄せているのかは分かりませんが…」と明かす。

 政治家、特に女性政治家はイメージカラーを身にまとうことが多い。例えば丸川氏は赤で、この日も白のジャケットの下には赤色を着ていた。ほかにも、小池百合子東京都知事なら緑という具合で、カラーを意識している人は多い。

 一方、菅首相といえば「政策の決定後に反対する官僚には異動してもらう」と発言するなど、強権的なイメージが強い。

 昨今、話題になっている日本学術会議が推薦した会員候補6人を菅氏が任命拒否した件では、杉田和博官房副長官が複数人を「任命できない」と菅首相に事前報告していたことが判明。だが、菅首相や政府は拒否した理由を明かそうとはしていない。そのため「政権に批判的な人が狙われたのではないか」(永田町関係者)なとど推測する声もある。

 そんな菅首相だけに、追従の意思を示すために“菅カラー”に染まる政治家や官僚が出てきても不思議ではない。

「女性だけじゃないですよ。男性議員のネクタイにも今後“菅ブルー”が増えるなど変化があるかもしれません」(前出の永田町関係者)

 永田町が青に染まるのは不気味な気もするが、26日召集の臨時国会が見ものだ。