米人気歌手テイラー・スウィフト(30)が来月の大統領選挙で民主党のジョー・バイデン候補に投票することを最新号の米誌「Vマガジン」で公言した。

 テイラーは「最も必要な変化は、肌の色が違う人たちが安心できて、自分たちの声を代弁してくれる大統領を選ぶこと」と主張。続けて、女性が人工妊娠中絶を選ぶ権利を認め、「LGBTQIA+」を受け入れる社会を推し進める候補者に投票する必要性を訴えた。

 LGBTIA+とはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーに加え、自分の性別を決められない「クエスチョニング」、男性か女性か断言できない身体構造を持つ「インターセックス」、誰に対しても恋愛感情や性的欲求を抱かない「アセクシュアル」などを含めた人たちを示すとされる。

 また、バイデン氏とカマラ・ハリス副大統領候補の新体制なら「アメリカが切実に必要なキズの修復に取りかかることができる」とし、民主党支持を明らかにした。

 テイラーは7日、自身の顔が表紙になった同誌の写真を約1億4000万人のフォロワーを持つインスタグラムに投稿。「副大統領候補のテレビ討論の夜に登場よ」とおどけてみせ、「テレビを通してカマラを大声で応援するわ」とのメッセージを添えた。

 同日(日本時間8日)は共和党のマイク・ペンス副大統領とハリス候補によるテレビ討論が行われた。

 米CNNによると、テイラーはこれまで政治について沈黙を守ってきたが、2018年の中間選挙で一転。地元テネシー州から立候補した民主党候補2人の支持を表明。その際、「この2年で自分の人生や世界で色んなことが起き、考え方が大きく変わった」と話していた。以来、テイラーは反トランプ色を鮮明にし、若者たちに投票するよう呼びかけている。