武正晴監督が波瑠の演技を絶賛「最後の表情。役柄そのものだった」

2020年10月07日 17時31分

武正晴監督

 映画「ホテルローヤル」(11月13日公開)でメガホンを執った武正晴監督が7日、名古屋・ミリオン座で会見に応じた。

 累計発行部数100万部を超える直木賞受賞作の映像化だが、7編の連作だった原作とは違い、映画ではラブホテルの一室を舞台に一つの作品にまとめ、主人公・雅代を置いた。演じたのは波瑠。「眼鏡が似合う」という外見から「この人は雅代のことがわかっている」という理解度まで、武監督の願う雅代そのものだったという。

 中でも印象深い場面は、波瑠の放つ「セックス」という言葉から始まる〝えっち屋さん〟松山ケンイチとのシーン。色気と肌がピリピリするような緊張感が混じり合った、見どころの一つだ。

「2人の長い芝居はこの作品のキモですが、波瑠さん、松山さんにお願いできてよかったなと思いました。やはり、さすがだなと。波瑠さんは前半戦から抑えて小さく積み重ねてきたお芝居を、ああいうところでパシッと出す。あとは最後の表情ですね。小説の妙というかネタバレの部分のリアクションを含め、雅代自身のものだった」(武監督)

 雅代の父役の安田顕や、ラブホの従業員・余貴美子、客の1人に岡山天音など、個性的で心に残る役者がずらり。武監督といえば総監督を務める「全裸監督」(現在シーズン2を撮影中)で知られるが、この作品には全裸監督とはまた違った味の〝らしさ〟が詰まっている。