〝ドル箱ドラマ〟「半沢直樹」 シーズン3も映画化もすぐにはできないワケ

2020年10月05日 06時15分

しばらくはイクメンに徹する堺雅人

 半沢直樹はシーズン3も映画化もできない…。全10話平均視聴率24・7%、最終回32・7%という驚がくの数字をマークした堺雅人(46)主演のドラマ「半沢直樹」(TBS系)シーズン2。出演者の顔芸や名ゼリフなども話題となり、名実ともに令和ナンバーワンドラマになったのは周知の通りだ。半沢ファンはシーズン3を期待しているが、同局の定例会見では「考えていない」とつれない答え。数字が見込めるのに何とももったいない! だが、作りたくても作れない意外な理由があるという。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)

 半沢ファンにとっては何ともガックリなコメントだった。9月30日にTBSで行われた同局の定例社長会見で「半沢直樹」の続編やスペシャルドラマの制作について、瀬戸口克陽編成局長が「フルマラソンで走り切った。スタッフ、キャスト含めて全力を出し尽くした。そういう意味では考えておりません」ときっぱり否定したからだ。

 今や社会現象、国民的人気ドラマといっても過言ではない。

 出演者の顔芸や名ゼリフも世間の話題になった。それだけに、ある芸能関係者は「前作も高視聴率を記録し、今回もこれだけの数字となったのだから、通常であればシーズン3を作らないほうがおかしい。これだけの高視聴率を計算できるドラマなんて、まずない。TBSは何もここまで断言しなくてもいいのに…」と話す。

 なぜ、TBSは早々に続編制作を断念したのか? それには2つの理由があるという。一つは堺が〝役落とし〟をしてしまったからだという。

「堺はドラマの収録中は完全に役になりきる憑依(ひょうい)型の俳優です。撮影期間は公私にわたって半沢直樹、その人になりきってしまう。入浴中も食事中も台本を手放さず、時には喫茶店やファミレスをハシゴしてセリフを頭に叩き込み、役をイメージしていました。大声を出さなければならないところは、散歩やジョギングをしながら声を出したそうですよ」(事情通)

 ところがドラマが最終回を迎えると、自ら〝役落とし〟と称して台本をすべて燃やし、セリフを忘れるという。

「オン・オフの切り替えがハッキリしているんですよ。堺にとって一度、〝役落とし〟をした作品は過去の物。どんなに視聴率を取っていようが、称賛されようが、一切関係ない。なので、すぐに続編というわけにはいかないのです」(同)

 前作からシーズン2まで7年もの時間を要したのは当然というわけだ。

 そしてもう一つが、堺のプライベートにある。

「妻で女優の菅野美穂が、来年1月から日本テレビ系ドラマ『ウチの娘は彼氏ができない』(仮題)のヒロインを務めるからです。連ドラになると拘束時間も長いし、堺同様、家庭にも影響が出かねない。菅野が多忙になれば、堺はその間、5歳の長男と1歳の長女の面倒を見なければならない」(芸能プロ関係者)

 堺のもとには、さばききれないほどの出演オファーがドラマ&映画、CMやバラエティー番組からも殺到しているという。だが、前述の事情から当面の間、スケジュールを埋めない方針だという。そういう事情を知るTBSサイドは、続編制作を早々に口にするのははばかられた、というのが真相なのだ。

「本音を言えば『半沢直樹』のシーズン3はやります!と宣言したかったそうです。スポンサーありきの民放なら当然ですね」(前出の事情通)

 半沢ファンは映画化も切望しているが、続編すらできない状況では映画化は不可能だという。

 そんな中、漏れ伝わってきたのが、スピンオフ版だ。今年1月に放送された「半沢直樹Ⅱ・エピソードゼロ」のように、シーズン3を迎える前に、主演の堺以外の出演者に焦点を当てたスピンオフでファンをつなぎとめるという作戦だ。

「『半沢』には癖のある役どころの共演者がうじゃうじゃいます。香川照之、片岡愛之助、江口のりこ…。みんなキャラ立ちしているので、彼らを主人公にしても十分ドラマとしては成立する。とりあえず、スピンオフで場をつなぐのはありえますね」(同)

 シーズン3の実現はいつになるはわからないが、それまでは他のキャラクターで楽しむしかなさそうだ。