ビッグフットがコロナ禍、米大統領選を憂慮している!? 米ネブラスカ州東部のギャリソン墓地で今年5月末、巨大な星条旗がビリビリに破られて発見される怪事件があった。愛国心のない不届き者の仕業か、強風など何らかの気象現象で破れたのではないかと地元民はみていた。ところが、最近になって米国で一番有名な未確認生物(UMA)ビッグフットの仕業説を唱える女性専門家が出現。大統領選が注目されるなか、星条旗を検証して導かれた驚きの結果とは…。

 星条旗切り裂き事件について「犯人はビッグフット」との説を唱えたのは事件現場から200キロほど離れたヘイスティングスで「ビッグフット博物館」を運営するハリエット・マクフィーリーさんだ。

 墓地の許可を得て星条旗を検証、その模様を先日ユーチューブに投稿。動画の中でマクフィーリーさんは、破れた布や糸のほつれが、わざわざ結ばれている箇所が多数あると指摘したうえで「ビッグフットはかつて、馬のたてがみを編み込んでいたと信じられている。こうした輪っかや結び目はそのケースと似ている」と解説した。

 映像は、確かに破れた部分からほつれた糸がねじられていたり、裂かれた布の端が三つ編みになっていたりしているのが確認できる。自然にこうなったとは考えにくい。

 だが、体長数メートルといわれる巨大生物がそんな手の込んだ作業をやれるのかと立ち会った地元民は当初、疑いの目で見ていた。これにマクフィーリーさんは「子供のころ習得した編み物などのスキルはどれだけ大きく成長するかに関係なく、大人になってもうまくやり続けられる」と指摘した。

 ビッグフットも進化しているようだ。近年では、コヨーテのような犬型のペットを連れていたり、おのやスコップを使っているのが目撃されている。ビッグフット研究家たちが「ここ1~2年で目撃されたビッグフットは知的な行動を見せるようになった。知的に進化しているのでは?」と議論しているほどだ。

 ベテラン女性館長の分析は十分説得力があった。検証結果を受け、墓地側はビッグフットが存在する証拠の一つとして、この星条旗を博物館に寄付すると決めたのだ。

 一方、事件が起きたのは5月の最終月曜日の祝日・メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)直後の週末だったのが気になる。ペンス副大統領は4月末「メモリアルデーの週末までに、国内のコロナ禍が終息すると考えている」とラジオで語ったが終息どころか、今や感染者、死者数は世界最悪。先日は、新型コロナによる死者が全米で20万人を超え、ワシントン記念塔の前に追悼の星条旗2万本が立てられた。

 そのコロナ禍のさなか、米大統領選は共和党候補トランプ大統領(74)と、民主党候補バイデン前副大統領(77)による第1回テレビ討論会が29日、中西部オハイオ州クリーブランドで行われた。バイデン氏はトランプ氏について「うそつきだ」と追及。これにトランプ氏は「(バイデン氏は中央政界にいた)47年間、何もしていない」と糾弾し、激しい罵倒合戦に終わった。

 もしや、ビッグフットは、コロナ禍と米大統領選を憂慮し、愛国心からあえて星条旗を切り裂き、米国民に結束(三つ編み)を呼びかけたのか。