数えてみた!半沢直樹は「倍返しだ!」と何回叫んだのか

2020年09月28日 12時54分

半沢直樹役の堺雅人

 意外と少なかったのに印象深いワケは? 27日に最終回を迎えた「半沢直樹」の決め台詞と言えば、「やられたらやり返す! 倍返しだ!」だが、今シーズンの全10話を数えてみたところ、そのフレーズが出てきたのは、たったの「2回」(第1話と第6話の最後)だった。

 第4話の栄転お別れのあいさつには「倍返し」というフレーズだけが入り、第9話では倍返しどころか「3人まとめて1000倍返し」(※最終話の初めにあった振り返り部分でもリピート)と変化。「やられたらやり返す! 倍返しだ!」のセリフは正直、思った以上に少ない。それなのに今作もなぜ「半沢」≒「倍返し」の印象が強かったのか?

 その理由は、別の部分を数えているうちに分かってきた。

 このドラマは、冒頭からしばらく、CMをいっさい挟まないスタイルで知られている。怒涛の展開に視聴者は一気に引き込まれるわけで、15分ほど(拡大SPの時は20分超の場合も)経ったころ、半沢直樹という文字が出てくるオープニングタイトルの部分でひと息つくことになる。

 注目すべきはその直後だ。画面真ん中にスポンサー企業名…テレビ業界で〈前提供〉というのだが、そのとき、上や下に出てくる横書きの文章を皆さんも覚えているはず。実はここで最も多く使われた言葉が「倍返し(12回)」なのである。

 なお、拡大SP時の中盤の〈中提供〉、次回予告直後の〈後提供〉でもあのあおりフレーズは登場し、半沢直樹の面白み、見どころはすべてココに凝縮されていると言っても過言ではない。

「倍返し」の次に使われた言葉は「襲う系フレーズ(襲来、襲いかかる、逆襲)」「裏切り者の正体は?」「極悪or悪徳政治家」が各5回。「怒涛の」「宿敵or敵」が4回、「半沢vs国家権力or政府」「最終決戦」が3回、「ついに半沢、敗北か」「暴け」「まさか、頭取が」「1000倍返し」が2回…。

 ちなみに前シーズンで半沢が「倍返しだ」のフレーズを使ったのは「6回」だった。(柳田光司)

 ◆やなぎだ・こうじ「演芸墓掘人」の異名を取る放送作家。水道橋博士のメルマ旬報で連載中。「あんぎゃでござる!!」(KBS京都、TOKYO MX2他)、FM大阪「R45 ALL THAT〝らじヲ〟」に出演中。