藤井聡太2冠 「黄金カード」豊島2冠戦は超難関

2020年09月24日 11時30分

藤井聡太2冠

 3冠へ超難関――。23日に都内で第91期棋聖就位式に臨んだ将棋の藤井聡太2冠(18)に、試練の対局が待っている。今期残されたタイトル獲得チャンスである王将戦の挑戦者決定リーグで10月5日に行われる豊島将之2冠(30)戦。ネット上では「黄金カード」との期待感も高まる。

 将棋界史上最年少の17歳11か月で初のタイトルとなる棋聖を奪取した藤井2冠。就位式では「5番勝負で多くの経験ができた。これを生かして成長できればと思う」と神妙な面持ちで語った。

 7月の棋聖に続き、8月に獲得した王位の就位式も今後行われる。タイトルの積み重ねへまっしぐらの高校生に立ちはだかるのが、現在3冠の渡辺明王将(36)への挑戦権をかけたリーグ戦で対する一人の豊島2冠(竜王、叡王)だ。

 同じ愛知県出身の豊島2冠には、これまで5戦全敗。2冠として臨んだ12日のJT杯でも初白星はならなかった。プロデビューから16連勝で藤井フィーバーが過熱していた2017年5月の非公式戦でも、当時八段の豊島2冠が勝利して貫禄を示した。

 タイトル保持者やA級棋士ら7人で競われる今年の王将戦挑戦者決定リーグ。藤井は昨年、3位で7番勝負進出を逃した。今回は初戦で元7冠の羽生善治九段に直接対戦で公式戦初黒星を喫しており、次戦の豊島戦は重要な対局になる。

 藤井2冠と羽生九段の対局は「黄金カード」として注目度が高いが、10・5豊島VS藤井も「楽しみ」とネット上では期待感が大きい。

 豊島2冠は名人を渡辺3冠に奪われたが、21日に叡王を奪取し、今回初めて藤井2冠とは同じ数のタイトル保持者としての対局に。藤井2冠にしてみれば、ここまでやられているのは豊島2冠ただ一人。かつての女流トップ棋士の林葉直子さんはブログに「藤井くんのこと若くて強いと恐れる人が圧倒的だろうけど この豊島くんは冷静で動じなそうな雰囲気」と印象をつづっている。