「The JAPAN CUP2020」マジシャンオブザイヤーを受賞するなど、世界で活躍するイリュージョニストのHARA(30)が23日、大阪市の読売テレビで行われた「HARA〝新感覚〟Magic Show2020~Miracle~」(10月25日=グランキューブ大阪)の開催会見に登場した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で1月から行われていた初のジャパンツアーが中止となったHARA。ソーシャルディスタンスを確保するため、ショーで行っていたマジックの70%近くが披露できなくなり「この状況でどうやってマジックをするか、マジシャンをやってていいのか」と葛藤したという。

 そんななか、アフリカから「Zoom越しにマジックをやってくれ」といわれ、リモートマジックを行ったところ、子供たちに大好評。離れていてもできるマジックを研究し、新しい〝ソーシャルディスタンスマジック〟を編み出し、今回の公演を開催するに至った。

「タネの仕掛けようがないお客様の手の中でミラクルが起こるのがテーマです。マジックは見る時代から感じる時代に代わった。奇跡の瞬間を見るのではなく体感していただきたい。たくさんの子供たち、ファミリー層に向けた構成になっているので、劇場で体感してほしい」

 そんなHARAには「マジシャンとして世界で初めて宇宙空間に行って、宇宙から地球にいる子供たちにマジックをしたい」という夢がある。壮大すぎるため、周りからは笑われるというが、14年には世界初の無重力状態でのマジックにも成功している。

 HARAは「一番やりたいのは、僕が指をスナップすると、劇場の天井がプラネタリウムの星に代わって、体がフワッと浮いて子供たちの上を飛んでいく。その夢をかなえるためにスポンサー集めをしているので、前澤(友作)さんの知り合いの方は紹介してください」とちゃめっ気たっぷりに笑った。