お笑いコンビ「さや香」(新山=28、石井=32)が16日、大阪市の毎日放送で行われたお笑い賞レース「歌ネタ王決定戦2020」で優勝。8代目王者に輝き、優勝賞金300万円をゲットした。

 630組の動画エントリーから選ばれた8組に、敗者復活のジャングルポケットを加えた9組で争われた決勝戦。さや香は決勝戦ファーストステージを1位で突破したが、2位の「うしろシティ」、同点で3位の「きつね」とはわずか1点差だった。決勝でもきつねと同点の463点だったが、ファーストステージが上位だったことで優勝が決まった。

 石井は身近に新型コロナウイルスの陽性者が出たことから、濃厚接触者とPCR検査を受けた。幸い、陰性だったが1日から15日まで自粛生活を送ることになり、舞台もすべてキャンセル。ネタも一回も試せず今日を迎えた。

 石井が「お客さんの前で試されへんし、何が正解か分からないので、自粛中は基本寝てました。正直、僕らは負けてもいい理由があった。全部ぎりぎりで勝たせてもらえた」と話すと、新山も「本当にツイてた。超ラッキーやった」と語った。

 昨年「第49回上方漫才コンテスト」で優勝しており、再びの賞レース制覇。レギュラー出演中の同局のバラエティー「せやねん!」で共演するトミーズ雅からの激励にも結果で答えを出した。

 勢いそのまま東京進出もあるかと聞かれると、新山は「もちろん、頭に入っていますけど、すぐにとは考えていないですね。雅さんを笑い倒してから東京に行きたい。M―1も上方漫才大賞・新人賞も取りたい。まずは明日の新ネタライブを目標にします」。石井も「関西におるんで、いろんな賞レースで活躍したい」と語った。