米倉涼子演じる東京新聞〝名物美人記者〟は加藤新官房長官とどう対峙するか

2020年09月16日 11時30分

官房長官の定例会見では多くの記者が手を挙げる(ロイター)

 “天敵”と呼ばれたあの女性記者にとっても、手ごわい相手となるに違いない。菅内閣の顔ぶれが15日、明らかになった。注目の官房長官には加藤勝信厚労相(64)の横滑りが内定。加藤氏は新型コロナウイルス対策で目立ったわけでもないのに、なぜ内閣の要である官房長官なのか。菅氏が手を焼いた“あのバトル”が引き継がれるかが、大いに気になるところだが――。

 菅義偉自民党総裁(71)の官房長官時代は「東京新聞」の望月衣塑子記者との会見でのバトルがよく話題になっていた。

 望月氏といえば自著「新聞記者」(角川新書)が原案になった映画がヒット。さらに同作は、ネットフリックスで米倉涼子主演で来年、オリジナルシリーズ化され、世界同時配信されることが発表されたばかりだ。菅首相が誕生することで、望月氏も“天敵”として再びクローズアップされている。

 菅氏と望月氏のやりとりは例えばこんなふうだ。

 望月氏「この会見を何のための場と考えているのか」

 菅氏「あなたに答える必要はありません」

 なかなか質問者として指名されないことを訴えた時は、菅氏に「あなたのご要望を受け付ける場ではありません」とピシャリ。また、望月氏が食い下がると「早く結論を言ってください」とギロリとにらむ。

 そして、菅氏から官房長官を引き継ぎ、その望月氏と対決することになる加藤氏といえば、首相を退く安倍晋三氏と近く、かつてはポスト安倍としても期待された人材だった。

 しかし、今年になって新型コロナが世界で猛威を振るい始めると評価は一変。厚労相としてコロナ対策の前面に立つことになったが、水際作戦は失敗に終わり、国内での感染拡大を招いた。

 それが、菅内閣の官房長官に起用されるというから、永田町は驚きに包まれた。官房長官といえば、1日2回の記者会見をこなさなければならない激務だが、大丈夫か。

 自民党関係者は「大蔵(財務)官僚出身で霞が関のことはよく分かっている。事務処理能力が高いのは確かで、そこが期待されているのだろう。また実に役人的な人で、ソツない答弁ができ、言質を取らせないだろう」と指摘。望月氏対策には、うってつけの人物だという。

 望月氏はツイッターで、加藤氏が官房長官に起用されることについて、フォロワーがつぶやいた「何も答えない、答えられない路線を継承」との書き込みをリツイートしている。これは、加藤氏を手ごわい相手と認識している表れともみられている。

 現在、官房長官会見にはコロナを理由に制限がかかっており、望月氏は出席できていないという。だが、国会議員が集まっての自民党総裁選や結党大会が開けたことを考えれば、いずれ官房長官会見の制限も解けるはずだ。新・バトル勃発は近い。