都内の自宅マンションで亡くなった状態で発見された女優の芦名星さんは海外からも評価が高くファンも多かった。

 芦名さんはモデル志望で、高校進学を機に福島から上京。所属事務所前でスカウトされ、2002年にモデルデビューした。女優に専念する転機は06年。800人のオーディションで、日本と海外の合作映画「シルク」の日本人ヒロインに抜てきされた。

「『シルク』はその翌年、トロント国際映画祭で上映され、芦名さんの世界デビュー作品となりました。映画祭とカナダの配給会社側が彼女の出席を熱望し、海外のマネジメント会社からは『カナダ在住でやっていかないか』と誘いがあったほど。映画を撮ったカナダ人監督も『日本を代表する国際女優になる』とベタぼめだった」(映画関係者)

 出会った人から「独特のオーラがあった」とも言われていた芦名さん。その雰囲気から海外でも非常に評価が高かったようだ。最近もこんな話があった。

 東京・六本木の外資系ホテルに宿泊していたある外国人俳優が、関係者に「かなりの美女がいる。誘いたい!!」と頼んで声を掛けてもらったら、それが芦名さんだったというのだ。

 もちろん海外の俳優陣だけが評価していたわけではない。日本の俳優たちにもファンが多かった。

 ある映画関係者は「2014年に国際短編映画祭のレッドカーペットで芦名さんと一緒になった市原隼人は『すごいオーラ』と絶賛していましたし、一昨年の映画『検察側の罪人』で共演した木村拓哉も芦名さんの演技を褒めていました。藤原竜也も彼女を気に入っていた」。

 女優としてだけではなくグラビアにも挑戦し、幅を広げていた芦名さん。ある芸能関係者は「最近は音楽への関心が高まっていたようで『ドラムを始める』という話もしていた」と明かす。まだまだ多くの可能性があっただけに、惜しまれる。