異例の高騰だ。将棋の藤井聡太2冠(18)にとって2つ目のタイトル獲得となった王位戦(7~8月)の「封じ手」が、チャリティー目的でネットオークションに出品され、3局分で計7000万円超と破格の入札状況となっている。

 ヤフオク!に出品された封じ手は15日午前、第3局の約3600万円を最高に、第2局に約2500万円、第4局に約1000万円の値がつけられている。

 封じ手は2日制の対局で初日を終える際、一方の棋士が翌日最初の指し手を用紙に書き入れ、双方が署名した上で立会人に手渡される。王位戦で藤井2冠は封じ手を初めて体験。戴冠を決めた第4局の飛車切り「8七同飛成」の封じ手は“神の領域”などと驚嘆させる一手だった。

 封じ手の売り上げは7月の九州豪雨の被災地支援に役立てられる。

 チャリティーオークションでは一昨年、フィギュアスケートの羽生結弦のサイン入りスケート靴に3500万円を超える値がついたが、いたずらとみられる入札があったためやり直しとなり、850万円で落札された騒ぎが起きている。芸能界で言えば、GACKTが出品した5カラットダイヤモンドを使ったピンブローチが99億6000万円に。これは完全に嫌がらせで、GACKTはブチギレた。