米国でアナログレコード盤が80年代以降初めてCD売上を上回る

2020年09月14日 17時26分

 音楽産業がCD主体からデジタル配信やダウンロードに移行して久しいが、米国ではここにきて昔懐かしいアナログレコード盤が1980年代中期以来、初めてCDの売上を上回ったことが分かった。米CNNが13日伝えた。

 CNNは米音楽業界団体「アメリカレコード協会」の集計を紹介。米国内で今年の上半期(1月~6月)、アナログ盤の売上は2億3210万ドル(約246億円)に上り、CDの1億2990万ドル(約133億7000万円)を大きく上回った。
 実は、売上枚数はアナログ盤が860万枚でCDは1860万枚。枚数ではCDが2倍以上なのだ。ちなみに86年当時、同期のCD売上枚数は現在と同じ1860万枚で、アナログ盤は5880万枚だった。

 アナログ盤はCDの普及により80年代中期以降、急激に売上を落とした。だが同協会によると、2005年を境に毎年売上を伸ばし続け、ついに今年上半期にCD売上を逆転した。

 6週間連続で全米アルバムチャート1位を記録したテイラー・スウィフトの最新アルバム「フォークロア」を含め、現在も多くの新譜は枚数限定ではあるもののアナログ盤を同時リリースしており、一部の根強いファンに加え、若者の間で再燃したアナログ人気に支えられている。

 米国でアナログ盤やCDなど物理的な音楽供給媒体に取って変わったのは「Apple Music(アップルミュージック)」や「Spotify(スポティファイ)」など音楽ストリーミング配信サービスだ。

 上半期のストリーム配信売上は前年同期比12%アップの48億ドル(約5090億円)で、音楽産業全体の売上の約85%を占めた。

 一方、日本は今も〝CDが世界一売れる国〟とされる特殊な市場だ。日本レコード協会によると、18年のCD売上は1576億円で、近年は縮小しているものの、音楽市場全体の約半分を占めている。