ディズニー大誤算!中国当局が実写映画「ムーラン」の〝報道禁止〟を通達 

2020年09月11日 19時30分

 中国の政府機関「国家インターネット情報弁公室」が、ディズニーの実写版映画「ムーラン」に関する一切の報道を禁止する通達を、同国の大手メディア4社に送っていたことがわかった。米CNBCが10日にロイター電として伝えた。中国共産党の「ムーラン」関与が明らかになったためとみられる。

 同映画は、4日からディズニーの動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で配信開始。すると映画を見た視聴者が、最後に流れるエンドロールで「撮影協力」として新疆ウイグル自治区の中国共産党当局などに感謝のメッセージが含まれていたと指摘。ツイッターなどSNSで拡散し、批判が殺到している。実は、同自治区内で「ムーラン」のロケの一部が行われていたのだ。

 ウイグル自治区といえば、中国当局がイスラム系住民ら少数民族に対して行動監視を行い、100万人単位で再教育キャンプに強制収容し迫害しているとされ、国際社会から強い非難を浴びている。

 CNBCによると、ディズニーは映画市場世界第2位の中国をターゲットに「ムーラン」を製作。その制作費は2億ドル(約212億円)で、同じくディズニーの実写版「美女と野獣」(2017年)や同「アラジン」(19年)を上回る規模だ。

 同映画を巡っては、公開前から不穏な空気はあった。主演の中国出身女優リウ・イーフェイ(33)が香港の民主化デモを抑え込もうとする地元警察を支持する発言をしたため、米国を中心に映画のボイコット運動が勃発。加えてコロナ禍により公開は大幅に遅れ、中国では11日から限定された劇場で公開となった。

 新たに中国当局が映画評を含むすべての報道を禁止したことで、同国での大ヒットを狙ったディズニーの目論見は外れてしまったようだ。