【マーティ&Xジャパリ団 昭和・平成ソングって素敵じゃん】ミキティこと藤本美貴を天使に感じる秘密とは…

2020年09月13日 10時00分

左からマーティ・フリードマン、未来みき

 昭和生まれのアラフォー~アラ還が懐かしむ日本の歌手や楽曲を、平成生まれ世代のアイドルと外国生まれのミュージシャンが語る連載。マーティ・フリードマンとメディアミックスプロジェクト「けものフレンズ3」から飛び出した「×(ばってん)ジャパリ団」の未来みきが、藤本美貴を語ります。ヲタ芸で有名なあの曲につんく♂が仕掛けたものをマーティが解読。曲を聴きながら読んでみてください。 (隔週連載)

 

【藤本美貴論】

 ――今回は未来さんが好きな藤本美貴についてです。ハロー!プロジェクトから、大人気の松浦亜弥に続くソロデビューでした

 未来 藤本さん、大好きです。

 マーティ 同じ名前ですね。

 未来 はい、同じ「みき」です。でも「ミキティ」といえば藤本さんしか思い浮かばないので、私は「みーたん」と呼んでもらってます。パイオニアは超えられないです。

 ――代表曲「ロマンティック 浮かれモード」を聴いてみましょう。2002年発売、ミキティ3枚目のシングルで、最大のヒット曲です

 マーティ 僕は藤本さんは詳しくないんです。この曲も聴いたことなかったんですが…。イントロは大人のコードですね。これ洋楽ではすっかり使われなくなりました。

 ――冒頭のメルヘンチックな部分のことですね

 未来 大人のコードなんですか?

 マーティ そうです。アメリカの若者が聴いたら「じいちゃんの時代の音楽」と思う音です。1940年代、50年代にかなりありました。ディズニーやドリス・デイ(米国の歌手、女優。1922~2019)の名曲によく使われていたけど、現代のポップスでは全く使われません。日本の音楽はこういう“武器”を使うところが僕の心を捉えるんですよ。

 未来 そのコードを使う効果とかあるんですか?

 マーティ このコードは聴いてる人を不安定なテンションにするんです。イントロで不安な気持ちにさせられて、発散させてほしいと思ってるところにボーカルが入って発散されるから、歌ってる人を“天使”のような存在に感じるんですよ。

 未来 確かに、あのイントロがなかったら印象がガラッと変わりそう。

 マーティ イントロなしでボーカルからスタートしてもいいけど、イントロがあることでよりボーカルの出だしをおいしく感じます。悪いテンションを彼女の声が癒やしてくれるから、本当に天使のような存在感が生まれるんですよ。

 ――ミキティのボーカルはいかがですか

 マーティ かわいいし、癒やし系ですね。ちょっとだけあややっぽいけど、あややほど上手系じゃないです。ちょっとだけヘタウマの部分があります。

 ――曲の作りはどうでしょう。作曲はつんく♂さんで、マーティさんはあややの楽曲の複雑な作り込みを絶賛してました

 マーティ あややの曲と比べると複雑な要素はないです。コード進行も曲もストレートで、キメがあまり入ってないし、知らない楽器も入ってない。「通常版」という感じです。あややは例外。クレージーな作り方が多いですから。

 ――つんく♂さんは、あややには歌のうまさを引き出し、能力を上げるような曲を渡していたのでしょうか

 マーティ その通りだと思います。あややは何でもできるので、チャレンジングで実験的な難しい曲を渡してました。「Yeah! めっちゃホリディ」のオリエンタルなメロディーの歌い方とか、普通じゃないですよ。藤本さんもいいけど、できることが限られてます。

 ――未来さんはあややとミキティをどう見てましたか

 未来 あややさんはレジェンド感がすごくて、藤本さんはアイドルの王道だと思います。

 マーティ 僕はあややを聴いて日本に移住を決めたり、あややの存在が人生の一部と重なってるし、ファンだから、かかってる魔法が他の人と違うんですよ。藤本さんはそんなに聴いてなかったから表面的な話しかできないです。

 ――結局、あやや愛を語ってますね…