ダレノガレ、YOSHIKIも離れる? 自民が恐れる「アベノ人脈」崩壊

2020年08月31日 11時00分

ダレノガレ明美

 自民党は安倍晋三首相(65)の電撃辞任表明を受けて深刻な“安倍ロス”に陥っている。安倍首相は歴代最長7年8か月もの間、スポーツ界、芸能界とのつながりを派手に披露して話題を集めたが、“ポスト安倍”の面々がこれらの人脈を引き継げるかは不透明で、党のアピール不足につながりかねないと不安の声が上がっている。そして安倍首相は潰瘍性大腸炎の治療に専念するため次期衆院選を見送り、そのまま政界引退との衝撃情報が流れている。

 退陣表明した安倍首相の後継を決める自民党総裁選を巡り、菅義偉官房長官は立候補する意向を固め、二階俊博幹事長らに伝えた。9月1日にも表明する。二階派は支持する方向。岸田文雄政調会長は30日夜のテレビ番組で出馬を明言。石破茂元幹事長らの動向が今後の焦点となる。

 自民党は総裁選を9月8日告示、14日投開票とする日程で最終調整。17日に臨時国会を召集し、新首相を選出する方向で検討している。

 ポスト安倍レースの号砲が鳴った一方で、安倍首相についてはこんな衝撃情報が出ている。

「安倍総理の潰瘍性大腸炎は大腸がんにつながる怖い病気です。ポスト安倍が決まれば10月に新しい総裁のもとで衆院解散・総選挙が行われる可能性が高い。ところが、安倍総理は治療に専念するために、次の選挙に出馬せず、政界引退との見方も出ています」(政界関係者)

 28日の退陣表明会見では次期衆院選に「一議員として臨む」としたが、その病状は予断を許さない。いずれにせよ、安倍首相の辞任によるマイナスの影響は大きい。

 ネット上は辞意表明の直前まで、タレントのダレノガレ明美ら若い世代による応援メッセージが注目を集めた。永田町関係者は「若い世代の安倍首相支持者が“安倍ロス”に陥って自民党離れが起こり、新総裁が若者の支持を得られないと、今後の広報活動に悪影響を及ぼすとみられています」と指摘する。

 自民党関係者はこう語る。

「安倍政権が高い支持率でスタートして長い期間、維持できたことはまれなことです。これは当然、自民党の高支持率に大きく反映されました。党内の安倍支持の議員らは、それぞれの人脈を駆使し、芸能人やスポーツ選手を党大会の出演につなげて貢献したおかげで、若い世代の党員も増えたわけですから」

 安倍首相はリオ五輪の閉会式にスーパーマリオの姿で登場したり、バラエティー番組にも数多く出演し、過去の総理大臣になかったイメージをつくり上げた。

 また、安倍人気に便乗して自民党では、2016年11月にクールジャパン戦略推進特命委員会にロックバンド「Ⅹ JAPAN」のYOSHIKI(年齢非公表)が招かれ講演しており、翌年には歌舞伎俳優の市川染五郎(現在の10代目松本幸四郎)がゲスト出席して話題を集めた。

 安倍首相、そして安倍政権はある意味、“芸能化”していたことで、世間に親しまれ、高支持率だった部分があるだろう。仮に安倍首相が議員までやめた場合、自民党にさらなる悪影響が出ることは想像に難くない。

 自民党の地方議員関係者は「世間では“安倍ちゃん”と呼ばれるほど親しまれてきた。辞意発表した28日にはSNSで『安倍ロス』なる言葉が拡散した。議員として自民党にいれば、自民党の顔として世間への影響力があるのですが、私人になると影響力はなくなります」と言う。

 自民党関係者は「誰が新総裁になっても、安倍首相ほどの人気を集められないでしょうね」とこぼす。

 自民党は安倍ロスを乗り越えて新総裁のもとで新政権が誕生した時に、スポーツ界や芸能界からの支持を集め、高支持率をキープすることができるか。