「水分補給して!」ワイドショーの連呼が遠因か 〝水中毒〟流行と対処法

2020年08月25日 16時39分

うだるような暑さが続いている

 一時期よりマシだが、うだるような暑さが続いている。そんななか、SNS上では「水中毒」なるワードが話題となっている。生きる上で欠かせない水が、人体に有害な影響を及ぼすことがあるのか――。

「水中毒」とは水を飲みすぎて血中の塩分濃度が低下し、体にだるさを感じる症状のことを指す。Jリーグ鹿島アントラーズのチームドクターで西大宮病院院長の関純氏は次のように解説する。

「『水中毒』は、正式には低ナトリウム血症と言います。猛暑の影響でメディアなどが『水分を取れ』『水を飲め』というから、必要以上に水を飲んでこういう症状の人が増えたのだと思います」

 サッカー選手のように大量に汗をかきながら水分を補給するのは全く問題ないが、家でじっとしている人が数リットルもの水を飲むとこの症状になりやすい。

 発症する年齢は関係なく、重症化するケースもあると言われているが、関氏は「私は重症化したとか死亡例は聞いたことがない。大体だるくなった時点で診察に行くのではないでしょうか」と過度に心配する必要はないという。

 予防策としては「自分で水分補給量のバランスを考えることです。汗をかいたら補給する必要があるし、汗もかいてないのに水を大量に取る必要はありません。水だけではなく、ポカリスエットのような電解質を含んだものを飲むのもおすすめです」といったことを挙げている。