三浦春馬さん〝寄せ書き騒動〟 勝村政信をボロ叩きする人の心理

2020年08月24日 11時00分

三浦春馬さん㊧と勝村政信

 先月亡くなった人気俳優・三浦春馬さん(享年30)への寄せ書きメッセージをめぐり、ネット上で批判された俳優の勝村政信(57)の騒動に賛否両論巻き起こっている。勝村は22日、所属事務所の公式サイトに謝罪文を掲載。三浦さんを「でかちん」呼ばわりしていた真意などを説明すると、一転して勝村に同情の声が上がった。誤解を生んだ勝村にも責任の一端はあるが、ネット上での著名人バッシング、誹謗中傷が収まらないのも事実。専門家がその心理を分析した――。

 発端は今月17日、三浦さんが主演した舞台「罪と罰」(2019年)の共演者がSNSに投稿した写真だった。先月31日、勝村を含む共演者が三浦さんの追悼会を開いたときの写真の中に、共演者が三浦さんへ向けて書いた寄せ書きがあった。物議を醸したのはそこに書かれた勝村のコメント。

「でかちんくんへ 愛してるよ 永遠に」

 これがSNSに投稿されると、ネット上では「不謹慎」や「最低」などの非難の声が相次いだ。

 大炎上を受け、勝村は22日に事務所の公式ホームページで謝罪コメントを発表し、真相を説明した。

「僕は春馬君から『カッチン、カッチン』とずっと呼ばれていました。それに対して、僕は彼のことを語呂合わせみたいに『デカチン』という愛称で呼んでいて、稽古場でもどこでも2人で『カッチン!』『デカチン!』と呼び合っていました。そのため、皆さんがSNSで目にした色紙にも、いつものように親しみを込めて彼の愛称を書き込んでしまいました」

 勝村はコロナ禍で大人数の追悼会を行ったことも謝罪した。

「多くの方々が自粛を心がけている時期に、10人近いメンバーが飲食を共にする集まりを行ってしまったことです。本来ならば、最年長の自分が自覚し注意すべきだったにもかかわらず、全く考えが及ばなかった自分の非常識さに、今更ですが心から反省しております。大変申し訳ありませんでした」

 誤解を招いた勝村にも非があるだろうが、勝村の謝罪で真相が判明し、ネット上では「ただの愛称だったのだから騒ぎすぎ」「部外者が何でも批判すればいいのか」などと同情の声も寄せられた。騒動の根底には著名人のSNSやプライベートに過剰反応するネット民の存在がある。

 臨床心理士で心理カウンセラーの溝渕由理氏は彼らの心理をこう分析する。

「新型コロナの影響で、仕事や給料の減少などにより、自分の生活に充実感を感じられない人が多くなった。人は自分の人生が満たされていれば、他人のことは気にならないもの。コロナによって他人の言動に敏感になりやすくなっている」

 勝村による三浦さんの愛称が誤解を生んだことについても、溝渕氏は「三浦さんが多くの人に愛されており、功績も残された方だけに、そのような呼び方をされていたことに怒りを覚えた人も多いのではないか」とファン心理から、とっさに怒りが生まれたとみる。

 最近は、著名人が行う飲み会なども批判する「自粛警察」がいる。

「緊急事態宣言が解除され、飲み会なども行われるようになりましたが、いまだに自粛生活を続けている人もいる。そうした状況も考慮して、しばらくの間は、パーティーや宴会を行ったとしても、写真などを投稿するのは、叩かれないためにも控えた方がよいかもしれませんね」(溝渕氏)

 コロナ禍では人々の意識の違いに個人差がある。様々な考え方に配慮しなければならない時代となった。