藤井聡太2冠におススメ!ラグビー監督で大胆選手起用見たい

2020年08月21日 11時30分

藤井聡太2冠

“将棋の神”が降臨した――。将棋の藤井聡太棋聖(18)が20日、福岡市で指された第61期王位戦7番勝負第4局で木村一基王位(47)を破り、4連勝で奪取、最年少の18歳1か月で2冠となった。タイトル通算2期の規定により、最も若く八段に昇段。8つのタイトルのうち棋聖と王位を制した藤井2冠。プロ棋士の勝又清和七段(51)はこの快挙に「神様のよう。将棋界最強の棋士」と大絶賛した。

 福岡・大濠公園能楽堂で行われた7番勝負第4局で、藤井棋聖は木村王位に80手で勝利した。プロデビューからわずか4年足らずで棋聖に続く2つ目のタイトルを獲得し、史上最年少の2冠保持者となった。

 王位戦7番勝負では、過去60年間の歴史の中で誰も成し遂げたことのない4連勝ストレート勝ちを記録。これまでで最も若い2冠の記録は1992年、羽生善治九段(49)が作った21歳11か月。最高の九段に次ぐ八段昇段は58年の加藤一二三・九段(80)の18歳3か月で、62年ぶりの更新となった。

 その羽生九段も「10代で複数冠を保持するのは空前絶後の大記録だと思います。一方で昨今の藤井さんの充実著しい内容を見ていると不思議ではない結果とも感じています。今後も将棋の進化のフロントランナーとして活躍されることを期待しています」と脱帽した。

 先月16日に行われた将棋の棋聖戦で「魔王」の異名をとる渡辺明名人(棋王・王将)から史上最年少でタイトルを奪取したばかり。そのわずか35日後に2つ目のタイトルまで手に入れた。

 第4局2日目の20日、持ち時間を1時間も残し対局を制した藤井2冠は、終局後「自分にとって初めての2日制の対局で、その中でいろいろ得るものがあったと思う」と振り返り「今回7番勝負でいろいろいい経験ができたかなと思うので、それを生かせるように引き続き頑張っていきたい」と意気込んだ。

 2冠達成後の記者会見では「まったく意識していなかった。今年は、棋聖戦と王位戦という、2つのタイトル戦に出ることができて、その中で結果を残すことができたというのは収穫だったのかなと思う」と心境を語った。7番勝負を4連勝したことについては「4連勝は望外というか、実力以上に結果が出た」と話した。

 快挙を成し遂げた藤井2冠の活躍に、勝又七段は「神(しん)に入(い)るという言葉で表すのがふさわしいのではないでしょうか。神様のよう。将棋界最強の棋士ですね!」と大称賛する。

 まさに“将棋の神様”が藤井2冠に舞い降りた!といえる大快挙だ。

 今後、棋聖と王位のタイトル戦では、挑戦者にとって高い壁が立ちはだかることになるが、勝又七段は「藤井2冠からタイトルを奪うことはなかなか難しいことだと思う。これからは藤井2冠をお手本にして将棋界のみんなが頑張るようになると思う。新しい価値観が生まれるのではないでしょうか」と話す。藤井時代がすでに到来しているというわけだ。

 そんな藤井2冠の対局を「指し回しがすごすぎて緩急のつけ方が人間並みじゃない」と評価する勝又七段。なかなか思いつかない手や大胆な攻めを見せることから、こんな提案まで飛び出した。

「ラグビーやサッカーの監督をやらせてみたら、面白い試合を見せてくれそう。彼ならきっと大胆かつ勝利に最適な方法を考え出してフォーメーションを組んだりするのではないか。将棋の囲いはラグビーのスクラムに似ている。彼がどういう選手を起用するのか見てみたい」

 藤井2冠がすべてのタイトルを手にした暁には、一度でいいからサッカーやラグビーの監督をやってもらいたい。