藤井棋聖が木村王位を破り史上最年少で2冠に「実力以上の望外な結果」

2020年08月20日 17時43分

藤井聡太棋聖(代表撮影)

 藤井聡太棋聖(18)が木村一基王位(47)に挑戦している将棋の王位戦七番勝負第4局2日目が20日、福岡市内で行われ、80手で藤井棋聖が勝ち、4連勝で棋聖に続く2つ目のタイトルを手にした。

 これで藤井棋聖の18歳1か月での2冠は、羽生善治九段が持つ21歳11か月の史上最年少2冠記録を28年ぶりに更新。さらに2冠を獲得で八段昇段も決まり、加藤一二三九段(引退)が持っていた18歳3か月の史上最年少の八段昇段記録を62年ぶりに更新した。

 2日目は始まりは衝撃の封じ手・飛車切り。中継にゲスト出演していた豊川孝弘七段の「同飛車大学」というおなじみの将棋ダジャレがツイッターのトレンド入りするほどの話題になった。

 この衝撃手から藤井棋聖が優位を保ち、そのまま押し切り、短手数で勝利した。

 王位を獲得した藤井新2冠は「4連勝は望外というか、実力以上の結果が出た」と喜びを語った。一方、木村王位は「ストレート負けは恥ずかしい限り。(藤井棋聖は)本当にミスが少ない棋士」と語った。

 それにしても、藤井2冠の快進撃はどこまで続くのか。もちろん、これからの対局でも敗れることはあるだろう。しかし、長時間の持ち時間のタイトル戦の番勝負で負けることは想像しにくい。実際、藤井2冠に棋聖のタイトルを奪われ、現役最強との誉れ高い渡辺明3冠に「こんな負け方をしたことがない。今のところ勝つプランがない」とまで言わしめたほどだ。

 目下、公式戦で複数回対局して勝っていないのは豊島将之竜王で、目下4連敗中。特にここ一番という勝負で勝てていない。現在、不調で渡辺明3冠に名人の座を奪われたが、今後も大一番で立ちふさがるかもしれない。

 また、若手では大橋貴洸六段で2勝3敗と苦戦している。特に直近の対局は3連敗中で難敵と言えるだろう。大橋六段はオールマイティーの実力者。藤井2冠と同じ2016年10月1日にプロ入りしている。奨励会時代から対局しており、藤井2冠を最もよく知る棋士の一人かもしれない。

 とはいえ、ここにきて急成長している感のある藤井2冠。渡辺3冠は藤井2冠に勝つためには「消費時間で差をつけてリードを保つ」と話している。言葉にすれば簡単だが、それが超難解な問題だ。果たして超人・藤井2冠を止める棋士は出てくるのか。

 目下、次のタイトル戦として最も近いのが、王将戦で、藤井2冠は挑戦者決定リーグに残っており、年明けにも3冠となる可能性もある。