俳優・辰巳琢郎(62)が19日、大阪市内で行われた関西フィルハーモニー管弦楽団を支援するクラウドファンディングプロジェクト「ONE KANSAIで『関西フィル応援プロジェクト』」の発表会見に登場した。

 同プロジェクトは、新型コロナ禍で演奏会が中止・延期となり、約2億円の経済損失を被っている関西フィルの活動資金を得るため、同楽団の首席指揮者を務める藤岡幸夫氏(58)が発起人となり、関西に縁のある人や企業がお礼の品を提供し、寄付を募るというもの。

 プロ野球・元阪神の掛布雅之氏(65)とともに登壇した辰巳は「日本のワインを愛する会」会長を務めていることもあって、日本ワイン「登美の丘」と著書「日本ワイン礼賛」にサインを入れ提供した。

 娘の辰巳真理恵はソプラノ歌手で、クラシックに造詣が深い辰巳は「今回のコロナで芸術、スポーツという人間の活動がいかに大事なことかということを改めて考えましたし、生の人間同士の関わり合い、つながりが大切と感じた。これをいかにして取り戻していくか。少しずつでも前に進まなくちゃいけない。関西フィルから日本のクラシック界、音楽界、文化の世界を引っ張ってほしい」と話した。

 大阪出身で京都大学卒の辰巳は、その知名度と頭脳から、選挙のたびに名前が挙がる。実際、昨年に行われた大阪府知事・市長のダブル選挙の際にも、自民党から出馬を打診され、辞退している。
 コロナ期間中も「どうすれば関西が、もっともっと盛り上がるか考えていた」というだけに、本紙は来年秋までに行われる衆議院選挙への出馬を確認。だが、「出ません、出ません」と笑い飛ばして会場を後にした。