NHKから国民を守る党の〝ゆづか姫〟こと新藤加菜氏(27)が新型コロナに感染したのを受け、濃厚接触の疑いがあった立花孝志党首、上杉隆幹事長らがPCR検査を受けた結果、14日に陰性と判明した。

「ウイルスが悪いとはわかっていようと、やはり申し訳なく思ってしまう中で、みんな陰性ということが分かって本当に良かった」と胸をなでおろしたのは、自宅療養中の新藤氏だ。

 新藤氏は9日に発熱し、12日にPCR検査で陽性が判明。濃厚接触の定義となる発症2日前の7日には、参院議員会館で立花氏や上杉氏、浜田聡参院議員らと役員会で、昼食をともにしていた。

 立花氏と上杉氏、秘書らは自主的にPCR検査を受け、全員陰性と診断された。現役医師である浜田氏は自覚症状がないことから保健所からの指示にも従い、PCR検査は受けていない。また7日夜に新藤氏と宴席をともにしたN国党の地方議員2人の内1人は陰性で、もう1人は週明けに結果が出るという。

 立花氏と上杉氏は15日に東京・九段下の日本武道館で行われる「全国戦没者追悼式」に国政政党の党首、幹事長として、招待されていた。3密を避けるため、招待者は昨年の6000人から約500人に制限され、検温、マスク着用の上、国家斉唱も行われない。

 天皇、皇后両陛下や安倍晋三首相、大島理森衆院議長らと同席することになるため、立花氏と上杉氏は陰性結果ながらも欠席を決めた。

 新藤氏はコロナ感染を公表後、ネット上で誹謗中傷にもさらされた。

「党の方にご迷惑をおかけしましたと謝罪したところ、党首からは『迷惑でない。コロナが問題なんだよ』との返事を頂き救われました。コロナよりコロナ差別の方が怖い。今は安心して療養できています」と話した。