コミックス累計300万部超「アクタージュ」 原作者わいせつ逮捕の心理を〝分析〟

2020年08月11日 11時30分

週刊少年ジャンプで人気だった「アクタージュ」

“ポスト鬼滅”候補だったのに…。「週刊少年ジャンプ」(集英社)は10日、連載中の漫画「アクタージュ」を11日発売の36・37合併号で打ち切ると発表した。原作者が8日に強制わいせつの疑いで逮捕されたことがきっかけ。フィーバーを生んだ「鬼滅の刃」終了後の看板作品と期待されただけに編集部の落胆は大きいはずだが、迅速な対応となった。それにしても原作者はなぜ成功を棒に振るようなことをしてしまったのか。

 東京・中野区の路上で女子中学生にわいせつ行為をしたとして逮捕されたのは同区在住の松木達哉容疑者(29)。逮捕容疑は6月18日午後8時ごろ、自転車で女子中学生を追い抜く際に胸を触った疑い。容疑を認めているという。直後にも同様の事件が起きており、捜査が続いている。
 8日に逮捕が分かると、編集部はすぐに「事実関係を確認した上で、適切に対処して参ります」と発表した。そして10日には打ち切りを決定する迅速な対応だった。

「このような形で終了することになり、編集部としても非常に残念でなりません。しかしながら、事件の内容と、『週刊少年ジャンプ』の社会的責任の大きさを深刻に受け止め、このような決断に至りました」と読者に理解を求めた。

 松木容疑者が「マツキタツヤ」名義で原作を担当した「アクタージュ」は、ポスト鬼滅候補と目されていた。女優志望の女子高生の物語で、コミックスは累計300万部を超えている。2022年には舞台化が予定されるなど順調そのものだった。

 相当な収入もあったとみられ、成功を収めていたのに、わいせつ行為がバレれば、すべてはふいになる。そんなリスクを冒してまで、松木容疑者は女子中学生の胸を触ってしまったというのか。

 同様の罪を犯したことのある40代男性は、手を染めてしまった深層心理をこう話す。

「昔からある古典的な手口ですね。私の場合は利き手の右手で自転車のハンドルを操作して、左手の手のひらで少女の右胸を触っていました」

 そこまでして触りたい気持ちは同じ男性といえど理解できない人が多いのではないか。この男性は「夏になるとみんな薄着になるでしょ。そんなときに女子中学生や女子高校生の後ろ姿を見るとムラムラしてしまうんですよ。それでついやってしまうのです」と振り返る。

 松木容疑者は自宅近くの犯行だったが、そういうものだとも指摘する。「この犯罪は土地勘がある方がやりやすいです。逃げ道を計算しやすいし、どこを女子中学生が通るかも予想しやすい」(同)

 また、簡単な犯行だけに繰り返してしまう傾向にあるという。

「私は何十回とやってしまいましたが、1回だけで終わるとは思えませんね。今の時代、大人が女子中学生の胸を触れる機会なんてありません。法的にアウトになってしまいましたから。これしかないんですよ。一度触ると感触の良さに癖になってしまいます」(同)

 中野区では7月にも自転車に乗った男による痴漢行為が報告されており、関連が注目される。

 松木容疑者は3月にツイッターで趣味について言及した際に「やるなと言われてもやってしまうことを趣味と言うと思ってるんですけど」とツイートしている。さすがに魔が差しただけだと思いたい。