安倍晋三首相(65)のアベノマスク卒業は本気だ。今月1日から3日連続で、全世帯に配布されたアベノマスクこと小さめの布マスクではなく、一回りサイズが大きい布製品に切り替えた。これに東京・北区都議補選でアベノマスクブラのポスターを披露し、物議を醸した“ゆづか姫”こと新藤加菜氏(27)が、安倍首相に感謝と惜別の言葉を送るとともに、アベノマスクの“再利用”を誓った。

 安倍首相は3日、報道陣からマスクを切り替えたことを聞かれ「現在、お店でもいろいろなマスクが手に入るようになりましたので、ぜひ国民の皆様にも外出時にはマスクを着用していただくなど感染予防にご協力をお願いしたい」と話した。

 本紙昨報などのように、安倍政権では安倍首相だけがかたくなにアベノマスクを着用していたことで、フェチ説まで飛び交っていた。この日、安倍首相はマスク一般の需給が改善したことを一つの理由に挙げており、洗うことで再使用できるアベノマスクについて自らが広告塔になる必要はなくなったということなのだろう。

 安倍首相のアベノマスク卒業に驚くのは、北区都議補選で、アベノマスクをブラジャー代わりにした選挙ポスターを掲示したNHKから国民を守る党の新藤氏だ。

 本紙取材に新藤氏は「安倍さんがマスクを替えちゃったということは、アベノマスクは嫌だったんでしょうね。本当に気に入っていたらマスクが普及しても替えなくてよかったわけですからね。すごいちっちゃそうで、よく鼻が出ちゃったり、給食当番とかいわれていたけど、新しいのはよく似合っていると思いますよ」と話す。

 新藤氏のブラポスターは、多額の税金がつぎ込まれたアベノマスクを皮肉ったものだったが、今となっては安倍首相に感謝しているという。

「アベノマスクには本当にお世話になりました。安倍さんが着けてくれたおかげで、ブラポスターはバズったというか、炎上した。選挙が終わった後も、街中で『アベノマスクブラのお姉さんですよね?』なんて話しかけられたりしますからね」(新藤氏)

 くしくも安倍首相が卒業したタイミングで、アベノマスクはプチブレークの兆しがあるという。

「今、中高生の間で、アベノマスクをかわいくデコレーションしたり、シールを貼ったりして、写メしたり、インスタグラムにあげるのが、ちょっとはやっているんです。その意味では、安倍さんがやめちゃうのはもったいないかも」

 日常的にアベノマスクをしているのは「安倍さん以外見たことがない」という新藤氏は、安倍首相がアベノマスクを着けないのなら、自身が“後継者”として、着用することも考えたというが、やはり実用性には難があるという。

「私には大きさ的に小さくないんですが、やっぱりアベノマスクは固定された感じがなくて、どうしてもずれちゃう。ブラにした時もそうでした。一つの時代が“終わった感”もありますが、私のアベノマスクブラは、今でも大切に保管してあります。今は封印しているだけで、またどこかで披露する時が来るかもしれません(笑い)」

 新藤氏はいずれ来るどこかのタイミングでアベノマスクブラの再投下を予告。安倍首相が卒業しても、アベノマスクの灯はまだまだ消えることはない!?