やはり〝セット〟だったのか…。坂上忍(53)がMCを務める「直撃!シンソウ坂上」(フジテレビ)が9月いっぱいで打ち切りとなることが分かった。つい先日、同じくフジ系列で坂上がメインMCの平日帯番組「バイキング」が、現在の2時間枠から1時間延長されることが明らかになったばかり。局内からは「シンソウ坂上を打ち切るために、バイキングの枠拡大で〝埋め合わせ〟した」との声が漏れ伝わってきた。

 坂上はフジだけで、「バイキング」「シンソウ坂上」「坂上どうぶつ王国」と3つのMC番組を持ち、「ダウンタウンなう」にもレギュラー出演している。ここ数年、フジにとってはまさに足を向けて寝られない存在だったのだが、最近になって微妙に情勢が変わってきた。

「視聴率が低迷してどうしようもなかった時期を支えてくれた存在であることは確かだけど、最近は坂上に頼りすぎていることのデメリットも見えてきた。そのため徐々に坂上との関係を見直そうとしているのです」(フジ関係者)

 一番の問題は、各番組において坂上の〝権力〟があまりにも強くなりすぎてしまったことだ。「東スポさんでも伝えた通り、バイキングの一部スタッフは坂上の厳しい要求に悲鳴をあげています。シンソウ坂上も同じような状況です」(前同)

 坂上とガッチリだったフジの一部の幹部たちも、現場から上がる報告を聞いて考えを変化させている。あまりにも坂上とベッタリだと今後お互いに良い関係にならない――。そこで視聴率がそこまで良いわけではない「シンソウ坂上」を打ち切ることにしたのだ。

 制作会社関係者は「良く言えば功労者には手厚い、悪く言えばバッサリと切れないフジらしく、なかなか坂上に対して番組打ち切りを言い出しづらかったよう。そこで『バイキング』の枠を1時間拡大という〝お土産〟を持って行って、ようやく打ち切りの話をまとめた」。

 現場からは評判の良くなかったバイキングがなぜか拡大されることになったのは、このような事情があったのだ。

 シンソウ坂上の後番組は「千鳥のクセがスゴいネタGP」となる予定だ。