フリップ芸人の鉄拳(48)が30日、AKB48の大西桃香(22)と都内で行われたオンラインクレーンゲームアプリ「トレバ」の新CM発表会に登場。芸人としてユーチューブに本格的に進出するプランを披露した。

「トレバ」は自宅にいながらスマホアプリでクレーンゲームを操作でき、獲得した景品は無料で自宅に配送してもらえるという、新型コロナウイルス禍の自粛生活にピッタリのサービスだ。

 そのCMキャラクターに抜てきされ、1か月前に撮影に臨んだという鉄拳が「メークもフリップネタやるのも半年ぶりで、肌の調子は良かったけどメーク道具がカビ生えてた」と告白。白黒のサタンメークがトレードマークにもかかわらず、あまりに長い自粛生活で、大事な商売道具をダメにしてしまったという。

 当分は同様の生活が続きそうだが、今後については「ユーチューブを始めようかな」。すでに公式チャンネルを持っているが「そろそろ上げられるパラパラマンガがなくなってきた」とのことで、自ら出演するプランを検討するという。

 それにしても、この1年で芸能人のユーチューブデビューが加速した。その先駆けであるキングコングの梶原雄太は「カジサック」名義のチャンネル登録者数が200万人を突破。収入はテレビでの全盛期の10倍にまで跳ね上がった。

 とはいえ、ユーチューバーとして成功している芸能人はほんの一握り。制作会社関係者は「結局は企画力と編集力がモノをいう。どんなに有名芸能人でもこの2つがないと伸びない。今や放送作家や動画編集者をつけるのが当たり前。最近は佐藤健や本田翼などの俳優陣もユーチューブに進出してきており、こうした人材の取り合いが起こり始めている」と優秀な裏方の確保が重要だと指摘する。

 新型コロナ禍で収入が激減した芸能人にとって、格好の“草刈り場”と認識され始めたユーチューブ。鉄拳もチャンネル登録者数6万人から、大幅に増やすことができるか。