〝パワハラ騒動〟で渦中の人となっている上沼恵美子(65)が反転攻勢の構えだ。昨年11月にリリースしたシングル「時のしおり」が驚異的な伸びを見せているのだ。

 2015年以来のシングルで、昭和の東京五輪や大阪万博、平成の大震災を回想しつつ、令和となった今を「心を繋(つな)いで 生きましょう」と歌い上げる演歌だ。

 ある音楽関係者は「上沼さんが出演するテレビ番組などで、この楽曲がよく流され、新型コロナウイルスの影響からステイホームでテレビを見る機会が増えたこともあり、歌の認知度が広まったと分析されている。番組が放送されている関西、九州、北海道地区での売り上げは驚異的な数字を見せています」と話す。

 発売当初はオリコンの演歌歌謡曲チャートで1位となり、その後は下降線をたどっていたが、演歌歌謡部門の7月6日付で1位、13日付でも2位と、リリースから半年以上もたって、上位に食い込んでいる。コロナ禍で演歌歌謡曲が苦しい状況の中、売り上げも5万枚を突破しようという勢い。さらに一連の番組打ち切り報道がプラス材料になる可能性もある。

「上沼さんもいろいろと叩かれ、弱気になっているようですが、関西圏ではやっぱり人気は圧倒的。CDはメーカーへのバックオーダーも入っている(入荷待ち)。応援しようという動きなのでしょう」と同関係者は話している。

 昨年11月に大阪・吹田市で行われた「ABCラジオまつり2019」では新曲を含む3曲を熱唱。会場の「万博記念公園」にはなんと3万5000人もの観客が集まった。上沼は「うれしい!なんで私ってこんなに人気があるんだろう。自分が怖い」と、得意のトークで沸かせた。

「とんでもない数字。ジャニーズ級の集客力です。MCだけでなく、歌手としても一流ということでしょう」とはテレビ関係者。

 最後は地力がモノをいう世界。上沼はこれからも〝女帝〟として君臨し続けそうだ。