富山の国際コドモ秘宝館が閉館

2020年07月27日 11時00分

国際コドモ秘宝館

 大人から子供まで地域の人や昭和レトロマニアなどに愛されていた富山市の「国際コドモ秘宝館」が先日、閉鎖された。正式な名称は「日本海食堂」という。

 店内には昭和レトロなものが並んでいた。骨董品としての価値がありそうなホーロー看板やレトロな家電製品、ポスター、人形、おもちゃなどなど。3億円事件の犯人のモンタージュ写真や、ドリフターズの写真など超レアなものもある。昭和を代表するスターの等身大パネルも多数。大橋巨泉さんのパイロット万年筆のものや天地真理、西城秀樹さん、桜田淳子など、展示品は計1000点を超えていた。

 店主の種口茂さんはこう語る。

「創業は1965年で、私が2代目。親父が最初やってたんですね。かつて長距離運転手の間でドライブインとして人気だった食堂を、昭和レトログッズを集めてイメージチェンジしたんです。前々からだいぶ経営は厳しかったんですけど、コロナは決定打になりました。お袋も『私もう働きたくない』と言ってたんで、それだったら一区切りつけて一回閉めようかってことになったんです」

 コロナ禍が収まった後の再開を期待する声もあるが…。

「コロナが落ち着いてきたとしても、飲食店としての回復は見込めないということになりました。店前の道は新潟と石川を結ぶ幹線道路の国道8号だったので、トラックとかも結構通っていましたが、昭和50年ぐらいに高速道路とかバイパスができたことによって、この道は県道に格下げになってしまったんですね」

 食堂としては値段もリーズナブルで、人気の昭和の代名詞・カツ丼はみそ汁、漬物もついて750円だった。「食堂としては閉店なんですけども、建物はそのまま残していくって感じです。ちょっと声かけていただければ開けたりすることも可能です。ちょっとしたスペースとして利用していただけるような形にしたらいいのかなとも思ってます。地元の面白い人たちがイベントをするときなんかも使ってもらいました」

「日本海食堂」としては閉店したが「国際コドモ秘宝館」として建物は存続される。貴重な昭和文化遺産だ。