【アツいアジアから旬ネタ直送 亜細亜スポーツ】三浦春馬さん(享年30)急死の衝撃はアジア諸国でも広がっている。

 2007年の主演映画「恋空」、一昨年の「銀魂2」など、これまで多くの出演作を上映してきたタイでは、大手紙「マティチョン」「タイラット」など主要メディアがこぞって速報した。

 タイ全土で映画館を展開するシネコン最大手「シネプレックス」は、公式ツイッターで「当館でも三浦さんの作品をたくさん上映させていただきました。お悔やみ申し上げます」と哀悼。1万もリツイートされ「10年来のファン。悲しくてならない」「いつも笑顔に癒されてました。ショック」など主に女性ファンからコメントが殺到している。

「タイではここ数年、韓流に押され、日本人俳優やアイドルの人気はやや落ちていたが、三浦春馬ファンは多かった。鼻筋の通った甘い顔立ちは、いかにもタイ人女性の好み。蒼井優や世界的ダンサー菅原小春との交際が日本で報じられると、こちらのファンの衝撃もハンパなかった。アジア一帯で漫画とアニメが大ヒットし、15年に三浦春馬主演で実写映画化された『進撃の巨人』がタイに上陸したときも、すごい話題だった」(首都バンコク在住記者)

 三浦さん自身も一昨年、動画配信サービス「パラビ」の主演ドラマ「ツーリスト」の撮影でタイを訪れ、相手役の水川あさみと各地を回った。タイ名物のトゥクトゥク(三輪タクシー)やナイトマーケット、また鉄道駅などのシーンが盛り込まれ、多くの日本人ファンが〝聖地巡礼〟で訪れたという。

 同ドラマはバンコク、台北(台湾)、ホーチミン(ベトナム)と場所ごとに相手役の女優が変わるオムニバス3部作。中でも台湾は、三浦さんが生前たびたび訪れた地だ。

 昨年8月には台北でファンミーティング。流ちょうな中国語で挨拶し、主演ドラマ「TWO WEEKS」(フジテレビ系)が台湾でも放映されることをPRした。主題歌をアカペラで披露すると黄色い声援が。小籠包やパイナップルジュース、火鍋など台湾グルメが好物だと明かし、即興でタピオカミルクティー作りに挑戦するなど、サービス精神旺盛だった。

 それだけに突然の訃報はトップニュース扱いで、大手メディア「自由時報」は自殺原因の1つとみられるネット上の誹謗中傷について詳報。「聯合新聞」は、親交のあった所属事務所先輩で、台湾でも人気の福山雅治が、ファンクラブ限定のユーチューブ生配信で追悼したことを伝えた。(室橋裕和)