俳優の三浦春馬さん(享年30)が急死した遠因に元タレント・木下優樹菜(32)の大炎上があったという。

 三浦さんは今月18日に自宅マンションで首を吊り、亡くなっているのを発見された。部屋には「死」を連想させる言葉がつづられたメモが見つかっている。

 自殺の動機の1つに挙げられるのが、SNS上の誹謗中傷だ。年明けに俳優・東出昌大と唐田えりかの不倫が報じられた際、三浦さんはツイッターで次のように書き込んだ。

「明るみになることが清いのか、明るみにならない事が清いのか…どの業界、職種でも、叩くだけ叩き、本人達の気力を奪っていく。皆んなが間違いを犯さない訳じゃないと思う。国力を高めるために、少しだけ戒める為に憤りだけじゃなく、立ち直る言葉を国民全員で紡ぎ出せないのか…」

 しかしこれがネット民の猛反発を招いた。三浦さんには「東出を擁護するのか」「引退しろ」などと、心無い声が浴びせられた。

「繊細な性格の三浦さんはアンチの意見も正面から受け止めてしまった。3~4年前から精神的に不安定だったこともあり、ネットの誹謗中傷がじわじわと彼の心をむしばんでいったのだと思う」(テレビ関係者)

 5月にはフジテレビ系「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラーの木村花さん(享年22)がバッシングを苦に亡くなった。彼女のSNSには連日100件近くの「死ね」「消えろ」という中傷が寄せられていたという。

 さらに今月上旬にはユッキーナが芸能界を電撃引退。昨夏の〝タピオカ店騒動〟を経て復帰を宣言した矢先に芸能界から身を引く決断をした。

 ユッキーナとしては引退を印籠代わりにして幕引きを図りたかったのだろうが、新たに不倫疑惑が浮上し、現在も大炎上中だ。

「東出→木村さん→ユッキーナという〝炎上コンボ〟は三浦さんの内面にも悪影響を及ぼしたとみられる。とりわけ、ユッキーナの場合は引退したのに散々批判されている。あれを見て『芸能人は辞めても叩かれる』『芸能人に逃げ場所はない』と解釈し、さらに追い込まれた可能性がある」(同)

 三浦さんは過去2度、芸能界引退を考えたことがあったという。1度目は約10年前で仕事に関する悩みから。2度目は7年前でプライベートの問題からだという。

 三浦さんを知る芸能関係者は「三浦さんはネガティブ思考になると『芸能界を辞めたい』とこぼすことが多々あった。過去には本当に引退して人里離れた場所で農業を営むことも考えていたという。おそらく頭の片隅には常に芸能界との決別があったのではないか」と指摘する。

 しかしそれもユッキーナの騒動で流れが変わってきた。引退しても叩かれる――。三浦さんが生きづらさを感じたとしても不思議ではない。

「部屋にあった遺書には自身の死生観についても書かれていた。ギスギスした世の中に救いを見いだせなかったのかもしれない」(同)

 三浦さんの死を受け、各プロダクションは所属タレントの〝心のケア〟に注力することになった。それがせめてもの救いか…。