藤井聡太新棋聖 将来はお見合い婚? 師匠の兄弟子・小林九段が〝予言〟

2020年07月17日 11時00分

師匠の杉本八段(左)から花束を受け取る藤井聡太新棋聖

 史上最年少・高校生タイトルホルダーの誕生だ!! 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が16日に大阪市の関西将棋会館で指された第91期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第4局で、渡辺明棋聖(36=棋王、王将)を110手で破り、史上最年少となる17歳11か月でのタイトル獲得に成功した。「東海地区にタイトルを」と望み続けた板谷一門にとっても、悲願のタイトル。藤井新棋聖の師匠・杉本昌隆八段(51)の兄弟子である小林健二九段(63)が、喜びの声とともに金言を送った。

 木村一基王位に大逆転勝利を収めた王位戦7番勝負の第2局から中1日。通い慣れた関西将棋会館でのタイトル戦に挑み、白い着物に黒の羽織姿で登場した。
 対局は序盤、将棋ソフトが4億手を覚え込んでも読み切れないような“神手”を指し勝利した棋聖戦第2局と似たような展開に。終盤、渡辺棋聖を突き放し、タイトルをつかみ取った。17歳の新タイトルホルダーが生まれた瞬間、関西将棋会館の周辺に駆けつけたファンからは「おめでとう!」の掛け声が上がった。
 18歳の誕生日の3日前に偉業を達成した藤井新棋聖は「今は実感がないというのが正直なところですが、責任のある立場となる。より一層精進していい将棋ができるよう頑張りたい」と穏やかな口調で語った。

 タイトル獲得は板谷一門の悲願でもあった。板谷一門とは板谷四郎九段、板谷進九段親子から連なる系譜で、小林九段や杉本八段は板谷進九段の弟子に当たる。名古屋に拠点を置き、中部地方の将棋普及に尽力。「名古屋に将棋会館を」「東海地区にタイトルを」と望んでいたが、その一つが、ついにかなったのだ。

 悲願達成について、藤井新棋聖は「多くの方に支えていただいたり、温かく見守っていただいた。地元の方にも一ついい報告ができるのかなと思います」と話し、杉本八段は「(板谷)師匠から見ると孫弟子の藤井七段が実現してくれて感慨深い」と心境を明かした。

 小林九段も「悲願でしたからね。師匠も天国で泣いて喜んでるんじゃないですかね」と語る。

 藤井新棋聖の強さについては、「渡辺、豊島(将之=30、竜王、名人)は現在のツートップ。杉本とも話していたんですが、今日敗れれば逆転もあり得ると思っていた。おそらく聡太君も今の自分の将棋が、どれだけ渡辺棋聖に通じるか、野球で言うヒットの延長がホームランという感じで、結果よりも内容を重視していたと思う。それが結果としてタイトル獲得。よくやったと思います。将棋は30代半ばまでは強くなるんですが、まだその半分。これからどれだけ強くなるのか、恐ろしいですね」と舌を巻いた。

 藤井新棋聖が強くなればなるほど、小林九段はもう一つの悲願達成にも思いを巡らせる。

「名古屋に対局場をつくってあげたいですね。タイトルホルダーが東京や大阪に絶えず移動するのは例がない。相手が来るのが普通です。王位を取れば2冠の可能性もあるわけですからね。杉本にも『早く下地をつくって、名古屋で対局できる環境をつくった方がいいよ』とは言ってます」

 そんな小林九段に、藤井新棋聖が若くしてタイトルホルダーになったことで、気になる点はないか聞いてみると「注目を浴びますからね。彼女ができたら新聞の1面になっちゃうかもしれない」と笑った。

 バレンタインデーに贈られるチョコの数や、公開対局時のファン層からも分かるように、オバサマ方や、自分の子供が藤井新棋聖のように育ってほしいと願う母親から熱烈な支持を受けている。

「私は20歳で結婚しましたけど、早く結婚するのも一つの手かもしれない。ただ、結婚だけは最善手が分かりませんからね。案外、ご両親のお勧めで、今の時代では珍しくなったお見合いもあるかもしれませんね。なかなか恋愛している暇はないと思いますから…」(小林九段)

 会見終了後、藤井新棋聖を祝おうと100人を超える“出待ち”ファンが集結。警察官が警備に当たる一幕もあった。