人気ラッパーのカニエ・ウェスト 米大統領選出馬をわずか10日で撤回 〝持病〟の影響も…

2020年07月15日 16時30分

 今年11月の米大統領選にツイッターで出馬を表明した人気ラッパー、カニエ・ウェスト(43)が、わずか10日で立候補の撤回を決めたことが分かった。複数の米メディアが15日までに報じた。

 米誌「ニューヨーク・マガジン」のニュースサイト「インテリジェンサー」によると、カニエは選挙対策の専門家チームを結成し、フロリダなど複数の州で〝第3政党〟の候補者として登録手続きを進めていたが、すでに9日にはカニエから中断するよう伝えられたという。

 同チームの選挙戦略スペシャリスト、スティーブ・クレーマー氏は同日、インテリジェンサーに対し「彼はもう止めた」と明かしていた。その時、フロリダ州ではすでに180人以上のカニエのスタッフが準備にあたっていた。大票田の同州では候補者登録のため、今月15日までに住民約13万3000人の署名が必要だった。

 米芸能サイト「TMZ」は14日、大統領選の調査を行うコンサルタント会社による先週時点の各候補者の支持率を公表。それによると、現職のトランプ氏が40%で、民主党候補のバイデン氏が48%。これに対し、カニエはわずか2%で、緑の党など〝第3政党〟の候補者らと変わらない低い支持率だった。

 カニエはこれまで選挙公約についてほとんど語っていないが、米経済誌「フォーブス」との8日のインタビューでは、今後30日以内に無所属候補として選挙戦を戦うかどうかについて検討すると述べた。

 ただ、新党結成の可能性も示唆し、その際は政党名を「バースデー・パーティー」にするとし、「われわれが勝利した日がみんなの誕生日になるから」と説明するなど、エキセントリックな発言の連発に有権者からは批判が殺到した。

 そんな中、カニエの出馬発表直後にいち早く〝全面的支持〟を表明していたテスラ社のイーロン・マスク最高経営責任者もインタビュー記事を読んで支持を撤回。ただし、カニエが2024年の大統領選に挑戦するなら再び応援すると付け加えた。

 一方、カニエの妻であるセレブタレントのキム・カーダシアンら家族は表面上、出馬を支持していたが、TMZは「実は大変心配していた」と伝えた。というのも、カニエはこれまで双極性障害(躁うつ病)を年に1度程度の頻度で発症しており、立候補の発表ツイートはその最中だったというのだ。

 カニエから大統領選離脱の正式発表はまだないものの、家族やファンは胸をなでおろしているに違いない。