フランス北部ヴィミーの小麦畑に300平方メートルほどの巨大で美麗なミステリーサークルが出現し、オカルトマニアがわくわくしている。

 地元の農家が6日に発見し、「畑が荒らされた」と怒ったが、後にミステリーサークルだと分かり、今では世界中からファンが集まっている。来週には小麦を収穫するので、消えてしまう。それまではファンが「エイリアンの仕業か?」「テンプル騎士団の十字架か?」などと推測を楽しんでいる。

 UFO研究家の竹本良氏はこう語る。

「大槻義彦名誉教授(早稲田大学)命名のミステリーサークルは海外ではクロップサークルと呼ばれる。芸術家を目指し挫折した友人を励ますために英国のおじさん2人組が汗水流して作ったのだと暴露。他にはクロップサークルメーカーと呼ばれる若者集団が巧みに幾何学文様を作ったと名乗る話もあり、人工説で片付けられやすい」

 しかし、出現したのはフランスだった。「英国内だけの話ならその人工説もうなずけるが、南米やヨーロッパ諸国、また日本でできたものまで、英国のおじさんたちが作るわけはない。英国政府のUFO公開文書ではチャーチルがアイゼンハワーに『UFO問題はパニックを防ぐため一般市民には伏せることにしよう』と語る資料もある。となると、クロップサークルは宇宙人によるメッセージであることがにじみ出てくるのだ」と竹本氏。

 今回のミステリーサークルは十字と4つの円で構成されている。竹本氏は「熊本の四ツ目饅頭に似ているが、イスラムのアラベスク文様、神秘幾何学のフラワーオブライフ、日本の家紋にも似ている。多種多様のクロップサークルを眺めてきた私からすると、科学的なもの(天体配置、量子構造など)と哲学的なもの(新時代の予感、未来暗示、災害、戦争の警告など)や数多くの意味不明なものがある」。

 その上で今回のサークルについて、「哲学的なもので分かりやすい。4つのリズム(起承転結、春夏秋冬など)で部分と全体は組み合わさり、有限から無限に、また無限から有限にと循環しているというメッセージ。簡単に言えば、『コロナ禍、世界恐慌、天変地異』の災いの3密にあっても、宇宙は見ているというメッセージかなと思うのだ」と竹本氏は指摘している。