将棋の木村一基王位(47)に藤井聡太七段(17)が挑戦している王位戦七番勝負第2局・2日目が14日、北海道・札幌で行われ、藤井七段が144手で木村王位を破り、2連勝となった。
将棋は相掛かりから、木村王位が巧みな受けを見せ、反撃に転じ、鋭い攻めから優勢を維持。終始慎重な差し回しで勝勢となった。しかし、終盤、藤井七段が大劣勢から驚異の粘りを見せ、鮮やかな攻防手を放ち、1分将棋になると完全に逆転。まさかの大逆転に中継の解説者が「いやあ…」と絶句する一幕もあった。
対局後、藤井七段は「常に厳しい攻めを受け苦しい展開だった。最後は開き直って踏み込めた」と振り返った。一方、木村王位は「寄せ損ねたのかな。最後何かあったかもしれないけど、逃していたのか…」と悔やんだ。
第3局は8月4日、5日に兵庫県で行われる。