米俳優ジョニー・デップ(57)が離婚を決心した理由は〝汚物事件〟だった――。

 デップが自分を「暴力夫」と報じた英大衆紙「ザ・サン」を名誉棄損で訴えた裁判が今週、ロンドン高裁で連日開かれ、元妻で同女優のアンバー・ハード(34)との地獄絵図のような結婚生活が次々と明らかになった。

 審理には原告のデップと被告側証人としてアンバーがそれぞれ出廷。デップは「家庭内暴力(DV)に苦しんだ」とするアンバーの主張を報じたサン紙の記事が虚偽だとして完全否定。逆に、結婚当初から妻に虐待されていたと主張した。

 2人は映画「ラム・ダイアリー」の共演から交際が始まり、2015年2月に結婚。だが、わずか15か月でアンバーが離婚を申請し、17年に離婚が成立した。

 英紙デーリー・メールは今週、「審理で飛び出した最も衝撃的だったのは、デップが離婚を決意した出来事だった」と伝えた。それによると、夫妻の寝室にあるベッドの上にある日、人糞があったというのだ。デップは妻か妻の友人がいやがらせでベッドの上に脱糞したと判断したが、その時、アンバーは「たわいもないドッキリ」だと一蹴したという。

 また、英BBCは9日、デップが結婚当初から肉体的虐待を受けていたとの証言について詳報。15年3月、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」の撮影のため、オーストラリアに夫婦で滞在していた家で起きたけんかで、デップは「アンバーが投げつけたウォッカの瓶で指先が裂け、粉砕骨折を負った」と主張した。

 だが、アンバーは「けがは自分のせいではない」と元夫の言い分を否定している。

 同日、出廷したサン紙側は、けがの直前、デップがアンバーを卓球台の上に投げ飛ばし、続けて冷蔵庫に押し当てるという暴行を働いたと証言。けんかの原因はデップがアンバーの浮気を疑ったことで、デップは違法薬物を接種し、酩酊した勢いで暴力的になり、滞在していた家を破壊したとした。

 裁判は3週間の予定で、今後も泥沼の夫婦生活が暴露されそうだ。