東京都で新たに224人が新型コロナウイルスに感染した。

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は9日、国会内で会見を開き、都内の1日あたりの感染者としては過去最多となったなっことを受け、「国と東京都が対策を打たないと感染者がさらに増え、感染が広がります」と警鐘を鳴らした。東京都の小池百合子知事(67)は新型コロナ感染拡大を防ぐために自粛要請している。

 一方、安倍政権は緊急事態宣言の再発令を含め、東京都と埼玉、千葉、神奈川県などへの移動に関し、自粛要請はしていない状況だ。小池知事と安倍政権に齟齬(そご)が生じているが、どう調整するべきか。

「そもそもそれが大問題で、都民は都の考え方と国が自粛要請しないことに混乱しています。東京都周辺の各自治体の知事からは、東京都からの移動、東京都への移動への自粛要請をしている。これを安倍政権はどう受け止めているのか、なにも言ってきていません。せめて東京都と国の平仄(ひょうそく)ぐらいは合わせていただきたい」(福山氏)

 菅義偉官房長官は、この日の会見で、早期の緊急事態宣言の発令を否定した。明日(10日)からの都内各地で開かれる予定のイベント等についてもゴーサインを出している。