木村花さん死去 テラハ問題でフジついに崖っぷち

2020年07月09日 11時00分

亡くなった木村花さん

 フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演し、視聴者から誹謗中傷を受けた女子プロレスラーの木村花さん(享年22)が亡くなった問題で、フジテレビのウソで塗り固めたメッキがボロボロとはがれてきた。9日発売の「週刊文春」では共演者の男性が、同番組の“演出”について証言。追い詰められたフジはどう反論するのか――。 

 同番組は「台本ナシ」をウリにしているにもかかわらず、スタッフの過度の強要、演出の“やらせ”疑惑が噴出していた。特に問題となったのは、花さんが“標的”になるキッカケとなった「コスチューム事件」だ。 

 これは木村さんの試合用コスチュームを間違って洗濯し、縮ませてしまった男性に激怒して相手の帽子をはたき落としたというもので、この模様が放送されると、木村さんに非難が殺到したのだ。

 この模様は3月31日にネットフリックスで先行配信され、フジテレビの地上波で放送されたのは5月18日のこと。先行配信した段階で、木村さんはネットで大炎上してしまっていたにもかかわらず、フジは地上波で放送した。

 今月2日発売の「週刊文春」では木村さんの母親が、スタッフからヒール役に徹するための過剰な“やらせ”指示があったと告発していた。

 特に木村さんを悩ませたのがコスチューム事件だった。同誌によると木村さんは「(スタッフに)1のことを100にして盛り上げてほしいって言われて」「スタッフにめっちゃあおられた。盛り上げなきゃと思った」などと話していたという。

 さらにスタッフには「あんなやつ、ビンタぐらいしたらいいじゃん」とも言われたそうで、悩んだ花さんは「プロレスラーとしてビンタはさすがにできないから、苦しまぎれで帽子をはたいた」と語っていた。

 これに対しフジは今月3日の定例会見で「スケジュールや撮影方針(演出、編集を含む)に関して、全て指示・決定に従う」とする「同意書兼誓約書」を出演者と交わしていたものの、「無理強いなどはなかった」「感情表現をねじ曲げるような指示はしていない」などと強調していた。

 このようにシラを切るフジに対し激怒したのは、このコスチューム事件で木村さんから帽子をはたき落とされた共演者の男性だ。9日発売の「週刊文春」で、この男性が新たに明かしたのが、コスチューム事件での“演出”だ。

 男性は5月15日、木村さんと電話で話した際、帽子をはたいたことについて「本心からじゃなくてスタッフにあおられた。あそこまでやりたくなかったのにごめんね」と言われたという。

 木村さんと同様、この男性もスタッフから“やらせ”の指示を受けたことがあると証言。

「“やらせ”指示は、大体、密室で行われました。他のメンバーがいない部屋に呼ばれて番組スタッフ5人に囲まれる。そこでメンバーとの関係を聞かれながら指示が出るんです。プレッシャーを感じるし、キツかった」

 中には木村さんの胸を触るような、セクハラまがいの指示を受けたこともあったという。

 フジはこれまで社内調査のみで、第三者委員会の設置はかたくなに拒んでいる。テレビ局関係者は「この手の番組はベースの台本に、面白くするためにその場のノリでセリフや演出の追加は日常茶飯事。今後も共演者やスタッフが内情を明かせば、フジはもう隠し通せませんよ」と話す。

 もはや逃げ切れる状況ではない。これでもフジは「無理強いはしていない」と言い張るつもりなのか?