都内コロナ感染2日連続100人超え…小池再選ロードへの影響は

2020年07月04日 11時00分

小池百合子都知事

 東京都の新型コロナウイルスの感染者が2日、3日と、2日連続で100人を超えた。小池百合子都知事(67)は3日、警戒を呼び掛けただけで、対応に苦慮しているように見えるが、他陣営からは「テレビに出たいだけ」と皮肉の声も飛んでいる。5日に投開票を迎える都知事選終盤に襲った3ケタの感染者は、小池氏の再選ロードにどう影響するのか――。

 東京都では2日に107人の感染者が判明し、緊急事態宣言下の5月2日以来となる100人超えで大きなショックが広がっていたが、3日はさらに増え、その数は124人にも上った。

 小池氏は2日の臨時記者会見で「『感染拡大要警戒』の段階」としていたが、この日の定例会見では新宿、池袋での感染者が多く確認されたことで、あくまで「夜の街」を中心に20~30代に感染が拡大しているとして、改めて警戒と検査を呼び掛けた。

 話題になったのは、小池氏の髪の毛がボサボサで一部が跳ねるなど、疲労の色が濃く出ており、ネット上では同情の声も上がったが、他の陣営は手厳しかった。

 元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)は「(夜の街を名指しするだけなのは)休業補償もないし、営業妨害で大変無責任」と批判。宇都宮氏の陣営は、以前から都の発表している数字にも懐疑的な見方を示し、「東京アラートや各種指標を撤回したことは恣意的」だとして、公開質問状も突き付けていたが、この日“ゼロ回答”に近い内容で返ってきた。

「やってきたことへの弁明的で、質問したことに答えていない。感染症対策は方針が見えなくなっていて、感染者が拡大して、危機にさらされる」(宇都宮氏)

 選挙期間中に、テレビでの討論会も行われなかったことに「(コロナ対策も)小池さんはもっと平場に出てきて、自分の口で語るべき。それに対し、我々が言って、そのやりとりを都民に見てもらいたかった」と悔やんだ。

 他の陣営も、選挙戦終盤での感染拡大が出たことには“やっぱり”との見方だ。

 他の陣営のある関係者は「夜の街に絞って検査の数を増やせば、感染者数が増えるのはデータから分かっている。2日立て続けの会見で、またテレビに出て、選挙対策になっている。第2波が来ているかもしれない状況で、知事を代えるわけにはいかないから『小池さんにしか任せられない』となるのを狙っているだけ」とぶった切った。

 日本維新の会推薦の小野泰輔氏(46)も「小池さんは1兆円あった都の貯金(財政調整基金)のうち、9500億円を使ってしまったから、中途半端な対応になってしまい、次はもうできない」と批判した。

 一方でこのコロナ禍は、選挙最終日にも大きな影を落とす。各陣営はラストサタデーとなる4日、大規模な街頭演説を開き、著名弁士を集結させるなどして支持拡大のヤマ場としていたが、2日連続の100人超えでは、3密回避の方法を取らざるを得ない。

 宇都宮陣営が街頭演説をすべて中止することを余儀なくされれば、維新は吉村洋文大阪府知事(45)が上京してのサプライズ応援を企画していたが、「さすがに感染者3ケタで、応援に来てもらうわけにはいかない」(陣営関係者)とお蔵入りとなった。

 ただ小池氏はハナから街頭演説は行わず、オンライン選挙と銘打っていたため影響はなし。都知事選では現職が立候補して負けたことはなく、どんな勝ちっぷりを見せるかが焦点になっている。コロナ禍の拡大で、都知事選の論戦はぼやけたままという点では、小池氏のワンサイドゲームに運んだようにも映るが、結果はいかに――。