関東上空に出現「火球」の正体は… 直径数十センチの隕石が超音速で大気圏突入し「衝撃波」発生か

2020年07月03日 12時41分

 2日未明、関東上空に現れた「火球」の正体は、直径数十センチの隕石(いんせき)である可能性が高いことが阿部新助日本大准教授(宇宙科学)の分析で分かった。南西から北東へ進んだ火球は発光した後、ばらばらに砕け、燃え尽きなかった小石が地表に落ちた可能性がある。

 流れ星の中でも特に明るい「火球」とみられる光は、2日午前2時半ごろから目撃談が相次ぎ、ネット上をにぎわせた。ツイッターには画像や動画の投稿が相次ぎ、「爆発音が聞こえた」「大きな音がした」などのコメントもあった。

 阿部准教授によると、火球は満月くらいの明るさで、隕石が超音速で進んだときに起こる「衝撃波」が発生したとみられる。

 地球上空では直径1メートル級の隕石が年間100個程度、数十センチ級ならもっと多い数が大気に突入しているという。

 神奈川県の平塚市博物館の学芸員藤井大地さん(34)が、同市内の自宅に設置したカメラで撮影した映像によると、火球は北方の上空を西から東に流れた。ツイッターでは「急に空が明るくなってはじけた感じ」「室内でも轟音が聞こえた」などという投稿もあった。

 隕石といえば2013年2月、ロシア中南部チェリャビンスク州の上空で火球が爆発し破片が落下、負傷者や建物への被害が生じて騒ぎになった。日本では今年5月、スペースデブリ(宇宙ゴミ)や隕石を監視する宇宙作戦隊が防衛省で発足している。