ジャニーズ事務所を退所した元NEWSの手越祐也をめぐり、各方面から「ジャニー(喜多川)さんが生きていれば…」という声が漏れ伝わってくる。

 手越は会見で自らを「僕はジャニーチルドレン」と称し「ジャニーさんに自分の人生を変えてもらって、心から感謝しています」と述べた。

 昨年6月に亡くなったジャニーさんは手越の歌唱力を認め、ジャニーズ入所からわずか10か月足らずでデビューさせる決断を下した。芸能関係者は「手越はジャニーさんに多大なる恩義がある。ジャニーさんが生きていれば辞めなかったかもしれない」という。

 ジャニーさんは芸能界を代表する名プロデューサーだったが、不思議な逸話も数多い。テレビ関係者の話。

「いまを時めくKis‐My‐Ft2の藤ヶ谷太輔は、1度オーディションに落ちたものの、合格者の番号をボードに書いていた人に自らのナンバープレートを返却しようと声をかけたら、その人がジャニーさんだった。『ユーは初日に僕に話しかけるなんてすごいよ!』と、一転して合格になった」(同関係者)

 6人組アイドルグループ「SixTONES」の京本大我の場合も、あるお店で京本と母親の家族写真をジャニーさんが見てスカウト。その時は大我の父親が俳優の京本政樹とは知らなかったという。

 目利き力もすさまじい。前出関係者は「ジャニーズには10代前半で入ってくる子も多い。その時期の子供は日に日に顔が変わっていく。若い時はイケメンでも、成人になったら『あれ?』って子もいるし、その逆もしかり。ジャニーさんの〝目利き〟が凄いのは、幼い顔を見て、将来どうなるかわかるところですよ」とうなる。

 相手のちょっとした容姿や感情の変化にも敏感だったジャニーさん。もし生きていれば、退所に傾いていく手越の心情を真っ先に察していたかもしれない。

「ジャニーさんは一代であれだけの帝国を築き上げた人物です。手越さんは今回、芸能界とは違うチャンネルの人脈を駆使して退所にこぎつけた。先日の記者会見ではところどころ、自分に〝酔っている〟ようにも見受けられました。ジャニーさんが生きていたら『ユー、それは違うよ』と言っていたかもしれません」(音楽関係者)

 天国のジャニーさんは何を思うか…。