検査受けてないのに全員コロナ陰性 ウソの宣伝した大阪の風俗店摘発

2020年06月25日 16時40分

 

遊びにはリスク覚悟が必要――。大阪府警は、実際は新型コロナウイルスの検査を受けていないのに、従業員が全員陰性だったとウソの宣伝をしたとして、不正競争防止法違反(誤認惹起表示)の疑いで、同府枚方市の風俗店「星の王子様」経営の熊井康文容疑者(63)と従業員の浜田淳二容疑者(45)を24日に再逮捕した。

 府警によると、誤認惹起表示容疑での風俗店摘発は全国初。従業員を「新型コロナ陰性」とアピールして営業した風俗店の摘発も全国で他に例がないという。

 2人の再逮捕容疑は5月6日、「店内の除菌清掃を徹底し、ウイルス検査の結果、全従業員が陰性で安全が確認された」との宣伝文を店のホームページに掲載した疑い。浜田容疑者は「集客のためだった」と供述している。

 京阪電鉄・枚方市駅前の風俗ビルに店舗を構えるピンサロで、コロナ禍による緊急事態宣言を受け、4月15日から休業。5月16日に営業再開すると、「ホームページを見て安心だと思った」と話す客もいるなど、営業再開後の売り上げは昨年より増加。多い日には1日62人の客が訪れていたという。

 大阪府では今月1日から、性風俗を含むすべての施設の休業要請が解除されたが、熊井容疑者らは休業要請期間中、営業禁止区域で風俗店を開いていたとして、風営法違反(禁止区域営業)の疑いですでに逮捕されていた。

 同店の女性従業員は「検査指示すら受けていない」「除菌徹底はなく、店の入り口に消毒液を置いただけ」と話しているという。同業者からは「ほとんどの風俗店が真面目に府の要請に応じているのに、一部の違反者のせいで、みんなウソをついてるみたいに思われる」と怒りの声が上がる。

 また、風俗事情に詳しい事情通は「コロナで収入減の上に枚方はピンサロ激戦地帯とあって、ウソをついてでも売り上げにつなげたかったのだろう。濃厚接触が基本のピンサロはコロナ禍でやっていくのが難しい。いくら本当に検査して従業員が陰性だって、その日の客に感染者がいたら、どうしようもない」と指摘している。