東京都は24日、新型コロナウイルスの感染者が新たに55人報告されたと明らかにした。

 緊急事態宣言の解除後で最多。まだまだ警戒が必要だが、〝燃える闘魂〟ことプロレスラー・アントニオ猪木のものまね芸人アントキの猪木(47)がこの日、抗体検査で陽性だったことを報告。アントキの猪木は、実は芸能界で〝第1号感染者〟だった可能性が高いことを本紙に明かした。

 アントキの猪木はブログで「抗体検査をダーッしました」と、今月19日に検査を受けたことを公表。その結果「IgGは1・2未満であれば陰性ですが2・54なので陽性。ということは過去に知らないうちに感染していたことになる」と無症状で感染していたと明かした。

「妻と娘は常に一緒だったのに症状は出てない」と、幸い家族は無事だったという。

 アントキの猪木は、野球の日本代表「侍ジャパン」から〝黙認〟された応援団「偽(いつわり)ジャパン」の代表も務める。本紙が「元気ですかー!?」と直撃取材すると、詳細を説明した。

「1月半ばに下痢が続いたんです。ニオイや色がいつもと違って『あれ?』って。でもその時、医者には『コロナじゃないでしょう』と言われました」

 1月は中国・武漢で感染が拡大していたが、日本では危機感が薄かったこともあり、アントキの猪木も医者の見立てを信じたという。

 国内での感染が広まるにつれ、新型コロナの情報も加速度的に流布された。症例として咳や発熱のほか、下痢も10~20%程度みられると当局や専門家が発表するようになった。ただ世間では「3密回避」「マスク着用」が盛んに叫ばれ、下痢も注意した方がいいことはあまり知られていないのが現状だ。

 またアントキの猪木が抗体検査を受けた際、医師から「確定はできないけど、1月の下痢の時に感染していたと考えてもいいでしょう」と告げられたとも明かした。

 感染ルートは定かではないが、昨年12月から今年1月にかけて医療機関を受診しており、本人は「そこで感染したのでは」と言う。

 芸能界で一番最初に感染が明らかになったのは、3月25日に陽性が発表された大御所タレントの志村けんさん(享年70)とされる(同29日に新型コロナによる肺炎で死去)。アントキの猪木はそれより2か月以上早く、芸能界で「第1号」だった可能性が高い。

 アントキの猪木は「結果的には〝ウィルス・ウィリアムス〟に勝ちました!」と宣言。分かりづらいギャグだが、猪木が1980年に戦った、米空手家の故ウィリー・ウィリアムスに引っかけたボケだったようだ。