藤井聡太が“師匠”の闘魂注入受け、トリプルタイトル戦だ!

2020年06月21日 17時06分

 師匠から闘魂注入だ! 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が、大阪市の関西将棋会館で指された第33期竜王戦3組ランキング戦決勝で、師匠の杉本昌隆八段と対局し、95手で勝利した。

 2018年3月の第68期王将戦1次予選以来、2度目となる公式戦での師弟対決。気合の和装で臨んだ杉本八段に対し、スーツ姿の藤井七段が初対局に続いて恩返しに成功。「大きな舞台で非常に楽しみにしていたので、優勝できたのはうれしい。本戦ではいい結果を残せていないので頑張りたい」と先を見据えた。

 一方、敗れた杉本八段は「今年の目標の1つがなくなってしまったが、もう1つ楽しみができた」と弟子の活躍を期待した。

 この勝利で、竜王戦ランキング戦でデビュー以来20連勝、史上初の4期連続優勝の快挙を達成した藤井七段は現在、棋聖戦で渡辺明棋聖に挑戦中。23日には木村一基王位への挑戦権を懸け、永瀬拓矢2冠(叡王、王座)との挑戦者決定戦に挑む。

 タイトル戦“トリプル挑戦”もうかがう勢いの藤井七段とあって、対戦相手も一筋縄ではいかない猛者ばかりだが、将棋関係者は「囲碁の芝野虎丸二冠もそうだけど、どんなビッグネームが相手だろうと臆するところがない。もちろん、大先輩には敬意を表しているんだけど、感覚的にはすごく強いコンピューターを相手に楽しんでいるかのよう。そういう意味では、熱いハートの持ち主で、家族同然の存在である師匠が相手の今日は、やりにくかったかもしれませんね」と話す。

 対局後、師弟で会見した藤井七段は、和装で対局に臨んだ杉本八段について「少し驚きはしたんですけど、今日の将棋への思い入れというか、気迫のようなものを感じました。将棋の方も一手一手、力がこもっているのを感じた。自分自身これから何度か大事な対局が続くので、そういう気持ちを忘れずに指したいなと思います」と振り返った。

 師匠からの闘魂を受け取った藤井七段の挑戦は続く