科学のお姉さんが教えてくれた親子で!自宅で!楽しめるカンタン大実験

2020年06月19日 11時00分

キャラクターのアナひこと五十嵐美樹先生

【プロジェクトC】5月25日の緊急事態宣言解除後、ここにきて東京都内の新型コロナウイルス感染者が連日の40人オーバー(14、15日)。検査対象や検査数の違いがあるとはいえ、第2波の危機が叫ばれている。再び外出制限がかかり、自宅待機生活を余儀なくされる可能性も否定できない。子供がいる家庭では頭の痛い話だろう。そこで今回はYouTubeチャンネル「ミキラボ・キッズ」で配信し、全国各地でサイエンスショーを行っている「科学のお姉さん」こと五十嵐美樹先生(28)に、親子が自宅で安全に楽しめる科学実験を紹介してもらったゾ! 参考にして“自粛生活”を楽しんでください。

〈コーラにメントスで大噴射!〉コーラにお菓子の「メントス」を入れると中身が勢いよく噴き出るという実験です。家庭では浴室でやるのをおススメしますが、そもそもコーラとメントスではなく、炭酸水と軽石でもできてしまいます。

 実はこの現象、いまだになぜ起こるのかハッキリした理由はわかっていないんです。いくつか説はあって、液体の炭酸=二酸化炭素が空気中に逃げようとするのを表面張力で抑えているところに、表面張力を弱める成分が入ることで一気に噴き出す説。炭酸水の中に表面の凹凸が激しいものを入れると、凹凸から炭酸ガスが発生して圧力が急上昇し噴き出す説。はたまた炭酸水の中で小さな激しい爆発を引き起こしている可能性まで考えられています。

 このように現代の科学力をもってしても、解明できていない身近な現象ってあるんです。例えば炭酸飲料を振ってからペットボトルを指で何度かはじくと、噴き出ないという謎の現象があるんですが、ペットボトルを指ではじくことに噴き出すことを止める科学的根拠はないという研究発表がありました。科学の世界はまだまだ謎だらけなんです!

〈食塩水でスーパーボールを〉準備するのはポリビニルアルコール(PVA)入りの洗濯のり、絵の具、塩、そして水だけです。

 まずはコップに入れた水に食塩を溶けなくなるまで入れてかき混ぜ、食塩水を作ります。次に別のコップに洗濯のりと好きな色の絵の具を入れて、よくかき混ぜます。そしたら色のついた洗濯のりを食塩水に入れて割り箸でかき混ぜると色のついた塊が取れるので、キッチンペーパーでよく水気を取って丸めれば即席スーパーボールの完成です。

 原理を簡単に説明すると、洗濯のりはPVA分子に水分子がくっついた状態。食塩と反応させることでPVA分子と水分子に分けることができ、PVAの塊を取り出すことができるんです。PVAは跳ね返る性質を持つため、スーパーボールのように遊ぶことができますよ!

〈サラダ油でコップが消える?〉人間が視覚でモノを認識できるのは、物質によって光の屈折率が違うからなんです。私たちはモノを空気との屈折率の違いで認識しています。

 難しい話はさておいて、実際に実験してみるとわかりやすいです。用意するのはガラス製の大きなコップと小さなコップ、そしてサラダ油です。大きなコップの中に小さなコップを入れて、あとは上からサラダ油を両方のコップに注いでいくと…小さいコップが消えてしまいます。

 光の屈折率を使ったサイエンスマジックなんですが、油とガラスの光の屈折率はほとんど一緒なので、大きなコップの中の油と小さなコップが一体化して見えるので、マジック好きな子供たちに喜んでもらえる鉄板ネタです!

【YouTubeチャンネル「ミキラボ・キッズ」】数多くの自然科学部門のノーベル賞受賞者を輩出し続ける日本だが、子供の理系離れが叫ばれる上に基礎研究分野への支援不足などもあって、将来も同じように受賞者を輩出し続けられるか懐疑的な見方もあるほどだ。

 そんな中、五十嵐先生がサイエンスショーなどで取り組んでいるのが、子供が科学に興味を持つきっかけづくりだ。

「最初、興味がない子に興味を持たせるには大掛かりな装置を使った派手な実験じゃないとダメだと思ってました。でも、そうではなく、身近なものから一緒に疑問を見つけ出し、一緒になって実験をしてみる。この積み重ねで科学に興味を持ってくれる子供が増えると思います」

 実際にYouTubeチャンネル「ミキラボ・キッズ」では、できるだけ身近なものをテーマにした実験を投稿し続けている。

 しかし、親子が一緒になって実験を行う場合、親が気を付けなければいけないことも…。

「よくあるのが手際の悪い子供を見かねた親が、子供から実験を取り上げて一から十まで全部やっちゃうこと。そうすると子供がすごく悲しそうな顔をするし、自ら経験することなく答えだけを教えられても頭に入らないし興味を持てないんです。だから、時間がかかってもできるだけ子供の手で体験することが大切です」

 たとえ原理がわからず実験に失敗しようとも、優しい目で見守ることが重要ということだろう。

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