ホームレス男性を立ち直らせ、世界を感動させたネコが旅立った。ベストセラーノンフィクションや映画で知られる英国のネコ「ボブ」が15日に死んだことをパートナーであるジェームズ・ボーエン氏(41)が日本時間17日にフェイスブックで明らかにし、英メディアなどが大きく伝えた。ボブは雄で年齢は14歳以上とされる。

 ホームレスで薬物使用者だったボーエン氏は、2007年に野良猫ボブと出会い、それを機に人生が好転。両者の友情を描いた12年刊行の「ボブという名のストリート・キャット」が世界的ベストセラーとなり、16年には「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」として映画化(日本公開は17年)された。

 ボーエン氏はフェイスブックで「ボブは私を救ってくれた。『交流』という以上のものを与えてくれた。彼がいてくれたおかげで、見失っていた方向性や目的を見いだした」とコメントした。