前経産相の菅原一秀氏が緊急会見 公選法抵触認めるも離党・辞職せず

2020年06月16日 17時37分

党本部で緊急会見を開いた菅原一秀氏

“香典・枕花”を巡る有権者買収疑惑で経産相を辞任した自民党の菅原一秀衆院議員(58)が16日、党本部で緊急会見を開いた。

 昨年10月、菅原氏は自身の公設秘書が地元選挙区(東京9区=練馬区)の葬祭場に香典を持参したほか、事務所から故人の枕元に供える枕花を発注した疑いを持たれて、安倍晋三首相(65)に辞表を提出して辞職した。

 その後、都内の男性が菅原氏の行為は公職選挙法違反(寄付の行為)の罪に当たるとして、東京地検特捜部に告発状を提出した。捜査は現在も進められている。

 冒頭で菅原氏は「昨年10月25日に経産相を辞任してから、公職選挙法を順守して政治活動を続けてまいりました。明日、国会は会期末ですが、会期中に国民の皆さまにおわび、(公選法違反疑惑について)説明したく会見を開きました」と話した。

 菅原氏は地元選挙区で香典や枕花、メロンやカニを巡る買収行為が公選法に触れると認識していたと認めた。その上で「2017年から2019年の3年間で80~90件、そういった行為がありました。捜査に関わることはお答えできません。深く反省しています」と謝罪した。

 この日、同僚議員で前法務相の河井克行衆院議員(57)の妻・案里参院議員(46)の公設秘書・立道浩被告に、公職選挙法違反(買収)の罪で執行猶予付きの判決が出た。これを受けて2人は離党の意向を固めた。

 菅原氏は「離党はしません。(河井夫妻の離党は)私がとやかく言える立場ではありません。3か月分の歳費を返納しようとしたが、公選法に触れるということなので東日本大震災の被災地に届けることにした。党の役職はすべて辞めた。今後は一兵卒として精進していきます」と説明した。

 菅原氏といえば若いころ、ダンスユニット「TRF」のSAMとダンスチーム「ロッキー」を結成していたことで知られる。地元選挙区の有権者は「菅原氏はSAMさんと同様、地元への愛はハンパなく熱い。河井夫婦離党のドサクサに紛れて会見したのは情けないことだが、これからも応援を続けていきたい」と話している。