笑福亭仁智 オンライン配信は「一粒で2度おいしい“グリコ”ですよ」

2020年06月15日 17時44分

笑福亭仁智

 上方落語協会の笑福亭仁智会長(67)が15日、大阪市内で行われた天満天神繁昌亭の再開発表会見に登場。新型コロナウイルスの感染拡大により、3月3日から昼席などの主催公演を、4月1日から全公演を休止してきた繁昌亭について、7月1日から再開すると発表した。

 政府や演劇業界の感染予防ガイドラインに従い、感染対策を実施。当面は昼席と夜席の公演で、通常の半分程度の102席での再開となるが「開けたら採算合わんから休業という噂もあったようですが、それは違う。とにかくお客さんに安心して笑っていただける状況をこしらえる。これを確保するために万全の態勢を整えていた」と強調。「どうなるかは分からないが、お客様に来ていただいて、『待ってました!』という雰囲気なら大成功です」と話した。

 再開に合わせ、ライブ動画配信サービス「ピアライブストリーム」を使った有料ライブ配信「オンライン繁昌亭 昼席公演」を当面の間、昼席と並行して行うことも発表。「『ピンチをチャンスに』と言ってきたし、何もなしに立ち上がっていくことはない。新しい寄席、ビジネスモデルを考えながらやっていきたい」と意気込んだ。

 11~12日に新宿末広亭の舞台に出演し、「久しぶりにお客さんを前にして、緊張感がすごかった。ドキドキした。でも、生で向き合って話すのが一番やと思った」と話す仁智は、オンライン配信と生の舞台の違いについて聞かれると「生身の舞台とは全然違う。無観客は『すべらない』とか言いますけど、生身がいい。オンラインは“リアル繁昌亭”には勝てない」と断言。

 一方で、「でもね、“別もん”やという割り切り方をしてみたら、地方でもどこでも見れるし、楽しみ方はある。オンラインを見た上でリアルを見ていただくと、まさに“グリコ”ですよ。一粒で2度おいしい!」とアピール。一石二鳥をもくろんで笑いを誘った。