“妖怪アナ”がのぞきでつかまった。三重テレビのアナウンサーの男が、三重県の男性会社員の自宅アパートの敷地に入ったとして住居侵入の疑いで逮捕された。男性宅に同居している同僚の女性アナに付きまとっていたとみられる。ストーキングもしていたようで、それがエスカレート。性行為をのぞこうとしていた可能性が浮上している。

 三重県警鈴鹿署は、三重県の男性会社員(35)の自宅アパート敷地に勝手に入ったとして、住居侵入の疑いで三重テレビアナウンサー一色克美容疑者(45)を8日に逮捕した。

 男性宅には、一色容疑者の同僚である女性アナが同居中。一色容疑者はこの女子アナを気に入っていたようで「(同居する)部屋をのぞいたり窓に耳をあてて音を聞いたりした」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は5月23日午後11時10分ごろ、男性の自宅アパート敷地に侵入した疑い。この時、異変に気付いた男性が110番通報していた。

 鈴鹿署員が警戒していたところ、今月8日午前1時ごろに同アパート付近に車が止めてあり、周辺をウロウロしていた一色容疑者に任意同行を求めた。

 大胆すぎる犯行だ。捜査関係者によれば「人通りの少ない田舎に一色容疑者の車がポツンと止めてあった」というから怪しさ満点。好奇心が募り過ぎて暴走してしまったのだろう。

 知人は「同僚の女子アナの性行為の様子を知りたくてのぞきに走ったといわれている」と指摘。これについて鈴鹿署は「今後捜査する」とした。声をなりわいにする職業だけにアノ声にも興味が湧いたのだろうか。

 また、一色容疑者は「妖怪にめちゃくちゃ詳しく“妖怪アナ”と呼ばれていた。アマビエが新型コロナウイルス禍で注目されたことに喜んでいた」(前出知人)。

 妖怪の中には、男女の性行為を見続けてきた寝室の屏風(びょうぶ)に霊魂が宿り、妖怪に化けたとされる「屏風のぞき」がいる。一色容疑者はこの妖怪に感化されたのかもしれない。

 常習性が疑われ、鈴鹿署も調べている。被害者の女子アナは三重テレビにストーカー被害の相談をしていた。ただ、同社関係者によれば、この女子アナは「ストーキングしていた相手が一色容疑者とは思っていなかった」ようだ。身近な同僚に付きまとわれていたと知り、ビックリだろう。

 一色容疑者はどんな人物なのか。三重テレビは「素行に問題はなかった」としている。同局関係者によれば「ニュース番組を担当していたが、管理職であるため、番組は部下などに任せて、今月から出演を控えていた」という。

 一色容疑者の処分について、三重テレビは「警察の捜査を待って対応します」とコメントした。

 それにしても、上司が部下をのぞき見していたとは…。